「学校に行かない日」がやってきた
学校って、そういうところ?
「学校にいきたくない」
ある朝、娘がそういった。小学一年生にあがって、まだ数ヶ月もたっていないころだ。
彼女は幼稚園のときから、小学校に憧れて、通学をだれよりも楽しみにしていた。だが、この世の春のように期待に目を輝かせ、くったくなく笑っていた入学式の表情はどこへやら、玄関先で足を止めるわが子の顔には重く暗い雲がおおいかぶさっている。
どうしていきたくなくなっちゃったの? とぼくが聞くと、「先生がいやだ」「気持ちよく学校にいれない」「きまりが