【明豊エンタープライス】2021.7期 - 2Q

【経営成績】

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★対前期。減収減益。いずれも半分近い減少。コロナ禍中、首都圏賃貸はなかなか過酷な状況下。
★ただそうは言っても、営業利益率は5.5%でほぼ前期並みを維持。とにかく減収しても、黒字がキープできており、そこは大きな好材料だと感じた。
★業績予想でも、5.6%の営業利益率見込む。後半戦で、遅れを取り戻す見込みが立っているということ。

★営業CF

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★対前期で、▲11億円。マージンは▲20%と大きなマイナス。
★大きな内訳としては、当社のCFは全然複雑ではない。

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★棚卸資産で▲12億円。ほぼほぼこれで説明可能な営業CFの対前期赤字。後半で、これら棚卸資産がハケれば、自然PLとCFは改善されることとなる。
★いずれにせよ後半戦次第。

【財政状態】

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★自己資本比率 39.9%
★d/e Ratio 1.1倍
★流動比率 281.9%
★ネットキャッシュが▲37億円の赤字。
★不動産をロングするのにはカネがかかるので、財政状態がレバレッジかけっぱなしになるのはある意味当然。大事なのは回転率。キャッシュさえ回れば問題はない。営業CFは当半期はかろうじての黒字。
★時価総額が47億円弱。かなりの小規模感

【各経営指標】

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★ROEはレバレッジをかけているだけあり、そこそこ。8%くらいは欲しいが。利益率をもう少し上げたい。ROA, ROICも利益率次第。
★PER, PBRともに安い。グレアム指数が15.7倍。安い。
★EV / EBITDAが13.9倍。これも利益率がちと寂しいか。
★FCFが+3.6億円。マージンが3.3%→後半戦期待
★予想利回りが2.5%で意外と悪くない。配当性向は36%と高いがそこまで無理している感はない。つまり株価は安い。
★株価が安い。配当するカネがあったらむしろ自社株買いでもしてほしい。

【総括】

営業利益率が5.5-5.6%とちと物足りない感があるものの、黒字確保しているだけで御の字か。
棚卸資産ロングで、CFは大きくマイナス。後半戦でハケるとCFはよくなる。
自己資本比率40%、D/E RATIOが1倍超過。ネットキャッシュは▲37億円の赤字。レバレッジをかけて販売不動産ロングしているので財政は多少仕方ない。
営業利益率5.6%で、ROE,ROA,ROIC,EBITDAなどは多少つらい。
まあ、黒字を喜ぶべきか。
意外と配当利回りが良いのが印象的。

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