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無題 001

他人の作り出したものの前に、鑑賞者として立つ時
私はどうしても、好きな部分好きな作品を一つだけ選んでしまう。

本当はそんな偏った目を捨てて
ありのままに作者の思いを汲み取りたい。

順位をつけたがる心がじゃまをして
真の意図がつかめないまま。そんな気がしていた。

でも結局、それぞれの心に残った部分を全部覚えていようとしたら、
すぐ容量がいっぱいになって新しいものへの希望じたいが
ついえてしまう。

だから、感情は一度かぎりでもいい。それが一部分に集約されてしまっても、
いま、また新たに出会うものが、かつて見たすべてに導かれている。

最後まで読んでいただき、うれしいです。 サポートをいただいたら、本か、ちょっといい飲みもの代に充てたいとおもいます。