見出し画像

[FLUX.1-dev]Stable Diffusionを凌駕する次世代無料画像生成AI:詳細導入ガイドと使用方法


はじめに

FLUX (FLX1) は、高品質な画像を生成できる無料のAIツールです。Midjourney等の有料サービスに匹敵する性能を持ちながら、無料で使用できる点が特徴です。このガイドでは、FLUXの導入方法と使い方を詳しく解説します。

システム要件

  • OS: Windows 10/11

  • CPU: マルチコアプロセッサ(4コア以上推奨)

  • RAM: 最低30GB以上のRAM

  • GPU: NVIDIA GPU16GB以上推奨

  • ストレージ: SSD推奨(最低20GB以上の空き容量)

インストール手順

1. Pythonのインストール

  1. コマンドプロンプトを開き、`python --version`を実行

  2. Pythonがインストールされていない場合:

    • Python公式サイト (https://www.python.org/) にアクセス

    • 最新版のPython 3.x.xをダウンロード

    • インストーラーを実行し、「Add Python to PATH」にチェックを入れてインストール

2. ComfyUIのダウンロードと展開

  1. ComfyUIのGitHubページ (https://github.com/comfyanonymous/ComfyUI) にアクセス

  2. 「Direct link to download」ボタンをクリック

  3. ダウンロードしたZIPファイルを任意の場所に展開

Direct link to downloadをクリックしてインストール

3. 必要なツールのインストール

Gitのインストール

  1. Git for Windows (https://gitforwindows.org/) からインストーラーをダウンロード

  2. インストーラーを実行し、デフォルト設定でインストール

ComfyUI Managerのインストール

  1. ComfyUI Managerのページ (https://github.com/ltdrdata/ComfyUI-Manager) にアクセス

  2. 「install_manager_for_portable_version.bat」を右クリックして名前を付けて保存。

  3. ComfyUIフォルダ内に保存して配置

4. FLUXモデルのダウンロード

  1. FLX1 モデル:

「flux1-dev.safetensors」をダウンロード
  1. エンコーダー:

下から三つのファイルすべてをダウンロード
  1. VAEモデル:

diffusion_pytorch_model.safetensors

5. ダウンロードしたファイルの配置

  • FLX1モデル: ComfyUI/models/unetフォルダに配置

  • エンコーダー: ComfyUI/models/clipフォルダに配置

  • VAEモデル: ComfyUI/models/vaeフォルダに配置

6. ComfyUIの起動とアップデート

  1. ComfyUIフォルダ内の「run_nvidia_gpu.bat」をダブルクリックして起動

  2. ブラウザで `http://127.0.0.1:8188` にアクセス

  3. 「Manager」タブを開き、「Update All」をクリック

ComfyUIの画面

基本的な使い方

1. ワークフローの設定

  1. 推奨ワークフローをダウンロード:

  1. ComfyUIにワークフローをドラッグ&ドロップ

2. LoRAモデルの追加 (オプション)

  1. LoRAモデルをダウンロード

  2. ダウンロードしたモデルをComfyUI/models/loraフォルダに配置

  3. ワークフロー内に「Load LoRA」ノードを追加:

    • 画面の何もないところでダブルクリック

    • 「Load LoRA」と入力し、表示されたノードをクリック

  4. 「Load LoRA」ノードを既存のワークフローに接続:

    • モデル出力を「Basic KSampler」のモデル入力に接続

    • CLIP出力を「CLIPTextEncode (Prompt)」のCLIP入力に接続

3. プロンプトの入力

  1. 「CLIPTextEncode (Prompt)」ノードのテキストボックスにプロンプトを入力

4. 画像生成

  1. 「Queue Prompt」ボタンをクリックして画像を生成

  2. 生成された画像は画面右側に表示されます

5. 生成された画像の確認

  • 生成された画像はComfyUIフォルダ内の「output」フォルダに保存されます

高度な使用方法

1. シードの調整

  • 「KSampler」ノードの「Seed」パラメータを変更することで、異なるバリエーションの画像を生成できます

2. サンプリング方法の変更

  • 「KSampler」ノードの「Sampler」と「Scheduler」パラメータを変更することで、異なる画質や生成速度を試すことができます

3. ステップ数とCFG Scaleの調整

  • 「Steps」を増やすと、より詳細な画像が生成されますが、処理時間が長くなります

  • 「CFG Scale」を調整することで、プロンプトの影響力を変更できます

トラブルシューティング

  1. 画像が表示されない

    • マネージャーの「Preview Method」を「Auto」に設定

  2. エラーメッセージが表示される

    • ComfyUI Managerで「Update All」を実行

    • Pythonのバージョンが適合しているか確認

  3. GPUが認識されない

    • NVIDIAドライバーが最新かチェック

    • CUDAがインストールされているか確認

注意点

  • FLUXは漢字の処理が苦手な場合があります。英語のプロンプトを使用するのが望ましいです。

  • 高品質な画像生成には時間がかかる場合があります。特に初回の生成時は処理に時間がかかることがあります。

  • LoRAモデルを使用することで、特定のスタイルや被写体の生成精度を向上させることができます。

まとめ

FLUXは強力で柔軟な画像生成AIツールです。FLUXを導入し、独自の美しい画像を生成してみてください。より詳細な情報や最新のアップデートについては、公式ドキュメントやコミュニティフォーラムを参照することをおすすめします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?