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【漫才だけじゃない】「つかみ」の大切さ

ケンタッキーは、骨ごと飲み込みます!
このつかみでトムブラウンのファンになりました。たむです。

今日は「つかみ」について話していきたいと思います。
つかみというのは主に漫才の冒頭で最初に笑わせるためのボケのことを言います。すごくベタなところでいうと

「あー今日のお客さんはべっぴんさんが多いですね~。右からべっぴんさん、べっぴんさん、一人飛ばしてべっぴんさん」

といったものがつかみです。
今ではベタ過ぎて誰もやっている人はいませんがこのような短いボケのことを「つかみ」と言います。

「つかみ」の目的

つかみの目的はその名の通り客の心を「つかむ」ことです。起承転結でいう起の部分の中でも最初に当たります。漫才でいう客の心をつかむとは笑わせることです。つかみで客を笑わせることは非常に重要で、ここで笑いが起きなかった場合にはこの人たちは面白くない、というレッテルを貼られてしまいその後の本題のネタに対する反応がいまいちになってしまいます。

そのすべるリスクを冒してでもつかみをする理由は観客の緊張感を取り払うためです。お客さんは未だ見たことないお笑い芸人に対して、何をするのかな、面白いのかな、時間の無駄にはならないかなという不安を抱えています。この不安を抱え、笑うタイミングがないまま本題のネタに入ってしまうとどんどんその不安は増大していきます。

その不安を解消するために冒頭で笑わせて緊張感を解き、面白い人だという安心感を与える必要があります。そのために漫才では「つかみ」が重要になるのです。

普段の生活での「つかみ」

私たちは普段漫才を書くことなどめったにありません。しかしつかみを意識することは普段の生活でも役に立ちます。プレゼンでもnoteでも好きな子とのデートでもとにかくたくさんの場面で相手の心を掴む必要のある場面が多々あります。それぞれの場面で初対面ではないにしろ初めて言葉を発するまでは少なからず緊張感があるためそれをほぐすジャブとしてつかみを入れる必要があるのです。

ではプレゼンで考えてみましょう。
プレゼンの内容にもよりますが構成としては目次→現状→提案→展望→まとめというような流れが多いと思いますが、この流れの一番最初に「つかみ」をいれることを意識することで、聴衆が興味を持ってないように耳を傾けてくれます。

プレゼンの目次というのは漫才に置き換えるとするとネタフリの段階です。この段階ではすでにネタとして必要な部分、本題にあたります。つまりつかみのないプレゼンは聴衆の緊張感を取り払うことのできないまま本題に入ってしまっているということになります。つかみを入れることで聞いている人に好感を持たせながら本題に進むことができます。

もしかしたらデートのほうがフランクでわかりやすいかもしれません。
お互いにどんな人なのか探っている状態は緊張状態です。この状態で本題(何を本題とするのかはその人次第ですが、、、)に入ってもいい結果は望みにくいと思います。一度軽いジャブのようなエピソードトークをいれるだけでその後の話の盛り上がり方が変わってくると思います。そのジャブの質によってその日の雰囲気が決まったりするのかもしれません。この話については実証回数が圧倒的に少ないため濁しておきます。

「つかみ」の質を高めるには

つかみの質を高めるために重要なことは3つ、

①手短であること
②その後の内容に関連のあるものであること
③たくさん練習すること

があると思っています。

まず①手短であることについて、これはあくまでつかみが本題に入るまでの序章に過ぎないためあまりにも長いと何が本題なのかがわかりません。これでは本末転倒なので一言、二言で終わるようなトークを心がけましょう。短いともし仮にすべったとしても傷口が浅く済みます。

②その後の内容に関連のあるものであることについて、これはプレゼンやnoteなどの一つのテーマに沿った内容の時に意識するべき点です。つかみの内容からスムーズに本題に入れるため、聴衆の興味をそのままにプレゼンを行うことができます。noteであればその内容の中に出てくる一単語から連想させてつかみを考えています。
もし全く関係のない内容だったらいつも以上に手短に終わらせることで対応することもできます。本題と関係ない話をだらだらとしているのが最悪です。

③たくさん練習することについて、つかみでは笑わせることがベストですが、そこまではいかなくても聞く耳を持たせることが重要です。そのためには話す内容の洗練はもちろん、話し方や場の雰囲気の作り方が大切です。いろいろ試すことでどんどんとコツをつかんでいき、うまくなることでしょう。
ちなみに僕はこのnoteの冒頭とアルバイトの塾でのオープニングトークで日々鍛錬を続けています。小学生相手で内容は違えど話題の生み出し方や話し方などは普段にも生きてくるものがあり、意外とちゃんと練習になっているなと感じます。どんな状況でも場数を踏むことが大切です。

まとめ

大真面目なプレゼンでつかみをいれることは難しいのかもしれませんが、学生相手のプレゼンとかであれば絶対につかみをいれたほうが聞く耳をもってもらえます。学生同士であればつかみで心をわしづかみにしてしまえばその後の内容が少しばかり薄かったり冗長だったりしても良いプレゼンだったとほめてくれたりします。それくらい緊張感を解くということは大きな意味があるのです。

つかみとは少し違いますがグループワークなどでもアイスブレイクとしてゲームを行い緊張をほぐすことが推奨されていたりします。
皆さんも日常に「つかみ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

読んでいただきありがとうございました。ではまた!



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