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『魂の光』解説年間講座 第10回レポート(前編)

今日は『魂の光』解説年間講座 第10回のレポート前編です。

今月(第10回)で、ヨーガ・スートラ第3の書が終わります。
内容は先月から引き続き、サンヤマ後に得られる能力についてです。

先月に書いていた能力より、より微細で高度なスキルになってきます。


他人の身体に侵入する能力

神経にエネルギーを与える方法を理解することを通して、肉体から心を切り離し他人の肉体に入ることができるようになります。

この同じ基本知識を用いて、死体を蘇らせることができるとのこと(!)。これを闇側(ブラックマジック)が使うとゾンビとかキョンシー的なものになってしまいます。

キョンシー懐かしい。。『幽玄道士キョンシーズ』好きだったな。テンテン可愛かったですよね。

キリストが死体を蘇らせたり、イエスの肉体を占有したのもこの能力によるものですが、この知識とその活用は偉大なるカルマの法則の支配下にあり、キリスト自身でさえ、束縛を生み出す原因が十分に「弱まっている」場合でない限り、その法則を無視することは許されない、とのこと。この能力は光側(ホワイトマジック)ではむやみに使ってはいけないものとされているようです。


空中飛行

人が自分自身を知り、7つのセンター(チャクラ)を通して働くエネルギーと、物質と意識の7つの状態との関係に気づいたとき、人は解放され、自由になり、時間の限定を受けることなく意のままに、これらの状態すべてに接触できるようになるそうです。

これを見る限り、時間も超えて空間を旅する能力が得られるということのようですね。

どこでもドアとタイムマシンを足したような?
ドラえもんも真っ青(最初から青いか。。)な能力ですね。


8つのシッディ

『魂の光』では、すべての元素がとる5つの形への一転集中した瞑想によって、すべての元素(地水火風空)を支配することができ、この支配によって下記8つのシッディ(能力)が得られるとしています。

1.微小化(アニマ):原子のように小さくなり、宇宙の最も微小な部分と同一化する能力
2.巨大化(マヒマ):意識を拡大して、巨大な全体にも関係する能力
3.重量化(ガリマ):「引力の法則」のひとつの様相である重力を扱う能力
4.軽量化(ラギマ):惑星の引力を打ち消して地上を離れる能力
5.目標への到達(プラプティ):どのようなものにも、どのような場所にも到達できる能力
6.不屈の意志(プラカムヤ):諸計画を結実させ、願望を達成し、衝動を実現する能力
7.創造力(イサトヴァ):客観的現実を生み出し、物質界での創造を行う能力
8.命じる力(ヴァシトヴァ):自然のエレメンタル・フォースを統御する能力

この8つの力が機能しているとき、その結果として、9番目の力、つまり肉体の完成が生じる。
最後に10番目の力が完全に表現され、どのような形態もヨギが意志を結実する上での障害にならなくなる。
そのとき、彼は形態とその特質から解放される、とのこと。

シッディは落とし穴?

これらの能力は素晴らしいものですが、この能力を得たことに喜びを感じ、この能力を使うことに夢中になってしまうと本末転倒となってしまいます。

サマーディを達成できたヨガ行者でも物質界の欲に引っ張られてしまうこともあるので、シッディを得ることが修行者にとって障害になるかもしれないということです。

今まで語られてきたように、完璧なヴァイラーギャ(離欲)ができていないとラージャ・ヨーガは完成しません。

このような素晴らしい能力は、自分のためではなく、世のため人のために使うものなのですね。

来週は、サンヤマ後のシッディ最終回、第3の書も終わります。

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