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高齢出産のメリット(私の場合)

出産から12日目、退院から1週間の日、2週間健診がありました。
「母子共に順調ですね」と、息子を取りあげてくれた助産師さんにお墨付きをいただきました。
早産の危険があったり、出産時に心拍が落ちたり、入院中黄疸が出たり、すでに色々と不安の多い息子だったけれども、誕生後はよく飲み、よく泣き、よく寝てくれ、力強さを感じさせてくれています。

驚いたのは、息子の体重が一日平均50gずつ増えていること。このままいくと20日間で1㎏増加。誕生1ヶ月で1.5倍の大きさになるってこと!
出産後次の日に計った私の体重が3㎏しか減ってなかった時ぐらい、びっくりしてます!(息子は3,274gで誕生。羊水も胎盤もガッツリ出てきたのに、私の体重は3㎏しか減ってないって、どういうこと!?!?!?)
※ちなみに、このまま一日50gで増えるほど単純ではないようですね。

息子の順調さも嬉しかったのですが、41歳の高齢母も回復順調とのこと!ありがたや~。
若いお母さんのメリットは湧くように挙げられるものですが、私なりに「高齢出産ながらもそのメリットもあるよね?」を感じていてるのでまとめてみます。

①社会的/先輩ママがたくさん


周囲に経験豊富な、相談やアドバイスをしてくれる友人・知人がたくさんいてくれることに、本当に助けられています。困った時に「こうしたらいい」って言ってくれるのもありがたいですが、「あー、私も産後頭が働かなくて失敗ばかりしてた~」って共感してくれることも救いになっています。

また、ちょっと特殊な例ですが、友人の一人に耳が聴こえなくて目が見えずらい、いわゆる盲ろう者の友人がいます。彼女はお子さんを2人出産して立派に成人させていらっしゃる方(お話しするときはいつも通訳さんがいるか、携帯LINEの文字でやり取りしています)。見えなくて、聴こえなくて、出産はどうしたの?オムツ替えるのはどうしたの?「乳腺炎になって母乳に血が混じって困ったわよ~アハハ!」ってどういうこと?そんな驚きな話をしてくれ、「工夫をしながら目の前のことに向きあっていくんだな、私も!」という覚悟ができたのものでした。

あと、印象に残っているのは、私が里帰り出産で実家に戻って間もなく、出産前に夫からの自分への愛情の低さ(興味のなさ)や、父親になる自覚が見られない!と、イライラしていた時の話。5歳の息子を育てる幼馴染が「旦那に愛情を求めるのは今だけ。子どもが産まれてきたら、子どもが可愛すぎて夫はどうでもよくなるから!」ってアドバイスもらって、「ワハハ」って笑えて元気になれました。
その後、それでも夫と話したくなくて電話もせず、業務連絡だけをメールするという冷戦が3日ほど続いていました。そんな時にその幼馴染が「旦那さんとその後どうなの?」と声をかけてくれ「相変わらず話してないよ~」と答えると「も~、甘えちゃえばいいんだよ~」と、前回とは全く異なる変化球が飛んできて、びっくりしたものでした。妊娠期とか出産とかは関係ないのですが、「甘える」という選択肢のなかった私にとっては、夫婦の「押したり引いたり」とか「飴と鞭?」とかそういうことなんだぁ、ってマタニティブルーなりに彼女の何気ないアドバイスに感心し学びを得た気がしました(甘えるという選択肢があることが分かっても、行動にできるかはまた別の話ですが)。

20代の時とは比べ物にならない経験豊富な人たちの人脈の広がりや深さの中で、助けてもらえていること多いです。


②経済的/おさがりが有難い!

「この年齢までに貯金してきたから、ベビー用品はリッチにいこう!」とは言えないのが私の現実。。。また、初めての子育てに、どんなモノがどれくらい必要なのかの想像がつきません。ベビーカーだけでも作りも、値段も千差万別ですよね。。。
ベビー用品のことで頭の中が混乱する中、有難いことに色んな人から使わなくなったベビー用品を譲っていただきました。
ベビーカー、スイングチェアー、チャイルドシート、ベビーベッド、クーハン、新生児体重計、新生児の洋服・・・
子どもはあっという間に大きくなるので、子育てグッズって今年の今しか使えないものも多く、また高価なものも多い。それらを取っておいてくれて「こういう時に使えて、こういう使いにくさはあるよ」という現実身のある情報もいただき、ありがたく使わせていただいています。感謝・感謝!

③精神的/心の準備ができて子育てに向きあえる

結論として私はこの年齢にならないと「これから子どもを育てる人生を進みます!」という決意というか、納得ができませんでした。
私の性格は、自己分析ながら目の前のことを一生懸命取り組むタイプ。また、計画性がないことを自覚もしています。もっと自分を磨くためには?社会に必要なことは?と考えた先に、30歳手前で大学院に行ったり、留学をしたりもしました。せっかく学んだのだから、それを仕事で活かしていきたい!と目の前の仕事に没頭していたら、あっという間に30代後半。ここに来てようやく子どもを授かり育てることや、子どものいる家族を望めるようになりました。
仕事の半分はNPO職員で半分はフリーランスというパラレルワークを行っている私は、妊娠したことで辞めざるを得ない仕事もありました。でも、変わりがきかない仕事、同じスタンスで続けられる仕事は「また落ち着いたら戻ってきてね」と継続性の見える繋がりを持っていられるのも、この年齢まで積み重ねてきた結果があったからだと感じています。また、継続できない仕事があるなら、働くようになってから新しく作ればいいやと思える、自信に繋がる経験もしてきました。
もし私が若いうちに出産や子育てをすることになったら、場合によっては、仕事で自己実現を目指せない理由を子育てのせいに感じてしまったかもしれません。
育休の今、生まれたばかりの子どもに100%「私のところに来てくれてありがとう!」という気持ちでエネルギーを注ぐことができているのは、今ここまで積み上げてきた年月があるから向きあえているのだと思います。

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まとめ

「高齢出産のメリット(私の場合)」として個人的な理由を3つ挙げました。個人的だなぁと思いながら書き始めましたが、現代を生きる女性が妊娠や出産に踏み切れない問題には、上記に挙げた①社会的、②経済的、③精神的問題が、多かれ少なかれ考えられると感じました。

新生児がぐずって寝てくれない夜に、高齢でも望む人が安心安全に産み・育てられるように、政治がこうなればいいのに、医療がこうなればいいのに、社会がこうなればいいのに、こういうサービスがあるといいのに、と夜な夜なごにょごにょ考えています。でも、政治や医療任せで、自分事になっていない考えにも気づきました。また、政治でもこれだけ子育て支援に力を入れようという動きがあるにも関わらず、母になってようやく関心が高まっているけれど、恥ずかしながらこれまでは自分ごとに感じてこなかったことに気づいてしまいました。。。
ちょっと寝かして、少しは自分事に寄せて考え、また言葉にしていけたらいいなぁと思っています。

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