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着物をリメイクして日傘を作る作家の活動記録

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着物リメイク日傘作家としての日々の活動記録や作品に込めた想いなどをまとめています。
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2021年8月の記事一覧

贈られる方(使う人)のイメージを聞いて日傘で表現する難しさと面白さ

ある日傘のオーダーを頂いた。 通常は日傘の素材となる着物等を、アトリエまで事前に送ってもらうのが原則。 けれど、今回はそうではなく、プレゼントとして贈りたい相手のイメージに合う日傘を作ってほしい (材料も当方用意)という。 キーワードを元に完成イメージを組み立てる私は贈り主(Uさん)のことはよく知っているが、贈られる側の方(Yさん)とはお会いしたことがないという状況。 ただ、Yさんは以前から私の着物日傘のことをご存じで、「いつか欲しいなぁ」と言ってくださっていたとか。

形見の着物を日傘に。「着られない」でも「捨てられない」を形を変えて「使える」にする方法

今日はうれしい日。 完成した日傘を、ようやくお客さまに手渡しできた♡ ご依頼を頂いてから、数か月も経ってしまったけれど(汗) とても可愛く仕上がったので、早くお披露目したかったのだ。 ってことで、早速今日はその着物日傘をご紹介。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ お母さまの形見の付け下げ。 白地にお花柄が、繊細で素敵。 元々淡い水色の着物だったけれど、褪色してしまったのだそうで。 「やっぱりこれは着られないなぁ」と思われたけれど捨てられず、そのまま保管しておいた着物。