つり革の町に立ち 16 tamito(詩と小説) 2016年5月19日 13:19 【詩】 本を読んだって音楽を聴いたって酒を飲んだってどうにもならないときがある宇宙が透けるような空も青葉踊らせる風も水面に跳ねるひかりも気持ち馴染まない日がある混んだ電車つり革で遠く別の町に立ち川沿いの道歩き水湛えた田を眺めあまたの花と葉の色づかいちいさき生き物の息づかい目的の駅のアナウンス改札を抜けた街は人いきれ目まぐるしく歩く人の流れにつかの間足を止めるつり革の町は色褪せこの街のトーンに溶けて消える tamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 16 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート