【詩】
世の中には先天的としか思えない嘘つきがいる
彼らは人生の9割方を仮面を被って過ごし
人あたりが良くともすれば好感度さえ高い
だが自分を護るためならどんな嘘でもつき
人を陥れてまで自らの地位や体裁に固執する
仮面の下の彼らの素顔に気づかない人は実に多い
剥げかけた仮面の下の素顔はあんなにも歪んでいるのに
彼らを日々見続けていると悲しい気持ちになる
人はこんなにも弱い生きものなのかと
彼らはなぜ少年期に嘘の仮面を外せなかったのか
素顔で笑うことのできない人生を心から憐れむ
tamito
作品一覧へ
#詩