はじまりの春が来るのを待っている 23 tamito(詩と小説) 2016年2月10日 21:01 【詩】 あの夏からもう何年も経った気がして振り返るぼくの残像がどこまでも過去へと続いている坂本さんと駅のホームで交わした会話をいつまでもぼくは鮮明に覚えている巨大な天体望遠鏡でふたり赤い星を眺めフォボスとダイモスが空に浮かんでいたこと公園の池のほとりで突然泣きだしたきみ差し出した傘が風に飛ばされずぶ濡れで走る坂道すべてが遠い昔のように思えてぼくはまたはじまりの春が来るのを待っているはじまりの春が来るのを待っている tamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 23 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート