【詩】
地下鉄ホームのベンチに座り
クタビレタ木曜日に呪われて
きみの目に映る人の波足早に
きみを過去へと押し流してく
明日が見えないというきみは
昨日ばかりぼんやりと眺めて
今日という日を漂い続けてる
昨日と明日のつながり恐れて
ぼくはきみの時間にとどまり
きみを見つめる心の声を聞く
声をかけることも小さな肩に
触れることもなくただ感じる
ありとあらゆる種類の孤独が
地下鉄のホームで深く息つく
あなたには見えるのだろうか
クタビレタ木曜日に呪われた
あの孤独にやつした人たちが
tamito
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