見あげる先の青 5 tamito(詩と小説) 2014年7月31日 08:19 【詩】月面に立ち見あげた先の青うっすらと留まる大気の白わずかにめぐるその脆さが人の存在危うさの本質ただ果てなく広がる闇の濃度に憧れいだき恐れいだきただどうしようもなくいだく恋夜の街の灯が縁取る地球儀手のひらに乗せはかる重さこの小さな青い球体の寿命加速度的に縮まりゆく人の終焉向け目隠しして僕らは走るすべて壊しながらまた数百万年の後の月面に立ち見あげる先の青そして白に思い寄せられる者などなく月だけが恋するいつまでもtamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート