【詩】
勇気と無謀のわずかな隙間に飛び込んで
讃えられる人と蔑まれる人がいて
歴史に名を刻まない傍観者の僕や君は
居心地悪くその席を立つ
英雄の物語を書き続ける僕の右手が
脳の指令を無視して書きなぐる
病んだ歴史を変えるために闘う者を
世の中の軸を曲げる趨勢と闘う者を
身近な誰かを守るために闘う者を
その心の在り様を左手で手繰り寄せ
右手でノートに書きなぐり続ける
闇が蔓延るこの世界を変えてゆくために
頭で考えずただひたすらに心で感じる
勇気と無謀のわずかな隙間に飛び込んで
讃えられる人がいて蔑まれる人がいて
tamito
作品一覧へ
#詩