空を見あげる
【詩】
ちいさな失敗が小骨のように突き刺さって
思い通りにいかない不格好な自分を蔑んで
それでも明日晴れたらいいと空を見あげる
どうしようもない恋心が届かず宙に浮いて
帰り道目を伏せて歩く街夜明け前の暗がり
それでも昇る朝日の清廉きみは知っている
つまらない感情のこじれ巻き込まれてただ
為すすべなく黙りこむ正しい答飲み込んで
それでもいつか正義を語る自分を目指して
いくつかの後悔を噛み砕いては吐き捨てて
在るべき姿を映す鏡のなか何時間もかけて
いま見えずともそれでもいつか気づく必ず
あてもない旅だと言う誰かの言葉否定して
自分なりの道歩き横を見れば皆いちようで
明日晴れること希望してまた空を見あげる
tamito
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