今日は少し空が高い

【詩】

 

口が裂けても言えない言葉がある

けれど大声で叫びたいときがある

おだやかな風が吹き迸りをなだめ

かなしみの雨が降り動悸を抑える

幾重にも衣まとい気づかれぬよう

表層を均す会話のした閉じこめる

そうして何年何十年と日常を重ね

空が海が草木が街が色褪せてゆく

背中に鞭を打たれぬよう黙りこむ

この隷属からの libertyを希求して

いつか言えない言葉を解き放つ日

      今日は少し空が高い

 

tamito

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#詩

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