森のなか 20 tamito(詩と小説) 2015年8月24日 13:09 【詩】 雨の匂いがすると森へ行きたくなる森には亡霊がいてぼくを待っている度数分析や多変量解析を置き去りに車窓の人となりあの場所へと向かう霧雨に霞む幽静な景色に分け入って波立たぬ池の畔に有り得べき姿追う紫陽花の向こう、欅の陰、桜の下、そこで、ここで、いたるところで、朽ちた別荘の白塗りが剥がれまるでぼくら時を遡った気持ちにさせて今右隣り寄り添う亡霊の影が薄くなる tamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 20 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート