昼と夜の境界 5 tamito(詩と小説) 2014年8月4日 08:16 【詩】草笛吹く初老の男がいて上水沿いに拓けた畑みちあかね色染まる雲蝉の声無人販売の台に乗る西瓜縞模様まだらな小さな夏ポケットのコインを探る右手で幼子の手をにぎり左手で丸い命をさする女手首にさがる袋に氷菓子バイバイまた明日さけぶ二つの影が左右に分かれ最後の光が山の端に沈むまだかすかに明るい空を見あげつつ歩く帰りみち昼と夜の境界を見極めておぼろな月あかり鳴く蛙千年前の今日との違いを証明せよと夜がささやくtamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 5 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート