未熟な人間が

【詩】

足早に通りすぎるスーツの群れ眺めて

今朝のちょっとした出来事に嫌悪する

すり合わせの効かないつまらない関係

人は凸と凹をぶつけ合いながら生きて

無闇に自我を押しつけ他人を傷つける

傷はつけられた側もつけた側も相傷む

とはいえ表層をつるりと撫であうこと

それよりはよほどにましだと心底思え

未熟な未熟な人間が此処にいますただ

ただ穏やかな光と風にゆるしを求めて

tamito

作品一覧へ

#詩

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?