詩を書く
【詩】
またこの街に置いてかれそうになっている
そう追い立てられて足を止めそうになる
羽根が抜け落ちて翼は羽ばたくことはない
歩を緩めてはいけない振り返ってはいけない
それはこの街では"死"を意味する
誰も僕に気づかなくなる僕の存在が消える
生きながら死びととなり街を浮遊する
もうそこへ戻ってはいけない
詩を書くことが僕の存在を証明する
そう追い立てられながら僕は詩を書く
歩を進めながら僕は詩を書き続ける
この街に置いてかれないように足を動かし
ただ心では言葉を並べ続ける
いつまで続くかはわからない
いつまで続くかはわからない
ありふれた言葉でいえば
生きるとはそういうものだと
今日のところは結んでおこう
tamito
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