毎年この季節にきみは新しくなる

【詩】

 

毎年この季節にきみは新しくなる

さよならこんにちははじめまして

新芽が育つようにここから始まる

雨も風も日のひかりもきみのため

朝、目覚めると鳥が囀ずる新しい

歌、清流に手を浸すよう涼やかで

夜、少し淋しい気持ちを見守って

月、きみのゆく道を照らしている

道端の花、空のいろ、雲のかたち

公園のざわめき、遮断機の警報音

夕暮れの商店街、ひとり住む部屋

さよならこんにちははじめまして

さよならこんにちははじめまして

 

tamito

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#詩

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