八番目の望月

【詩】

 

息をついて息をついて
八番目の望月
家々の屋根の向こう
こんなにも近く

昇ってく昇ってく
八番目の望月
火の見櫓のうえ
あんなにも大きく

噛みしめて噛みしめて
八番目の望月
いまこの刹那切り取り
てのひらを握る

 

tamito

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