タイナーのピアノが弾けて 6 tamito(詩と小説) 2014年9月4日 08:24 【詩】もうダメだと記す見知らぬ人のつぶやきに苦しみひとつ拾いあげてポケットにしまう通りすがりのひとりにすぎない僕らの内に少しずつ少しずつ雪のように降り積もって言葉はいつか感情の色を真白に覆いつくす色のない感情で古びた喫茶店の隅に腰掛けモードジャズを聴き酸味の強い珈琲を飲む雪原のような感情に地の面がまばらに現れ自らの心の在り様にようやく気づかされて慌ててポケットを探るがそこには何もないタイナーのピアノが弾け空白を埋めてゆくtamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 6 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート