ぼくが死んだら

【詩】

 

ぼくが死んだら葬儀の席で

人目も憚らず泣いてくれ

そして翌日にはカラリと忘れ

米を炊き洗濯物干して

何気ない日常送ってくれ

いつまでもメソメソするのはやめてくれ

遥か昔の出来事懐かしむように

笑みを浮かべてごくたまに

思い出してくれれば十分なんだ

それさえもきみの負担にならぬよう

浅い呼吸でぼくは彼の岸にいよう

きみが穏やかな気持ちでいられるように

しあわせだったと思えるように

 

tamito

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