【詩】
悲しみの対は喜びだろうか
淋しさの対は温もりだろうか
切なさの対は嬉しさだろうか
絶望の対は希望だろうか
僕らはいつもその真ん中にいて
どちらかに転びかけては
泣いたり笑ったりを繰り返す
雨の類は記憶だろうか
青空の類は痛みだろうか
朝日の類は旅立ちだろうか
夕暮れの類は望郷だろうか
僕らはいつも戸惑いながら
心をそれに映しては
歩いたり立ち止まったりを繰り返す
昨日の次は今日だろうか
今日の次は明日だろうか
明日の次は夢だろうか
夢の次には何があるだろうか
僕らはいつも手を伸ばしたり
もがいたりしていまこの時を
生きているただ額に汗して
生きているただ一所懸命に
tamito
※作品一覧へ
#詩