海月 19 tamito(詩と小説) 2015年5月25日 09:16 【詩】 ターミナル駅地下街の雑踏に紛れ人波に歩をあわせ安堵している何かから逃れようとする自分がいる急ぎ足で追い越す黒いスーツの男道幅に広がる観劇帰りの老婦人じゃれあいながら進む中学生壁際で熱心にメール打つ女子高生どこにも属さない僕は何ものでもなくひんやりとした地下街をぐるぐるとさまようだけのまるで海月のような存在だたまたま海面から顔を出せば今日も初夏の青空がビルの向こうに眩しく tamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 19 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート