かみしめた唇

【詩】


「ついてない」とか「運が悪い」とか

そんな他者任せの言葉口にして

きみの内なる光が弱まっていく

秋桜が群生する場所できみは生まれた

新月に煌めく星の夜にきみは生まれた

心の在り様が世界を変えていくこと

誰だって知ってるそれでもダメなとき

傍にいる誰かきみに手をさしのべて

完璧な人間なんていないこといまさら

かみしめた唇に滲む血の味が教える


tamito

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#詩

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