水曜日の雨 15 tamito(詩と小説) 2016年5月25日 18:51 【詩】 雨の降らない水曜日に雨のにおい漂って分厚い雲に覆われた空を見る七年ぶりの水曜日の雨だ最初の一滴見逃さないよう瞬きもせず空を見あげる通勤の波に押され風が巻いて帽子を飛ばしてもじっと動かずアスファルトのうえいつまでも灰色の空見あげている森の木々も道端の花も蜜はこぶ蝶も昼寝の猫もみんな雨が来ること知っている永遠のような七年ぶりの雨を一瞬のような七年ぶりの雨を誰かの悲しみのような水曜日の雨を誰かの喜びのような水曜日の雨を tamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 #雨 15 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート