瓦屋根 14 tamito(詩と小説) 2015年7月18日 12:44 【詩】 雨に木の匂いが混ざっているどこかに材木屋でもあっただろうかと傘をあげて左右を見る切りたての木の匂いは独特だから何かほかのものと間違うことはない材木屋でなければ建てかけの家屋だろうかあったいまどき珍しい朱色の瓦をのせた一軒家だむきだしの柱が屋根の重みを支えているそう言えば僕の生まれた家も朱色の瓦屋根だった若き父が建てかけの家のまわりを点検するように歩く姿が ふと浮かぶ霧のように細かな雨につつまれて tamito作品一覧へ #詩 ダウンロード copy #詩 14 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート