空いた席に座る

【詩】

ひとつだけ空いた席に座る

さっきまでそこに座っていた誰かの

想いがぼんやりと伝わってくる

そんなことがごくまれにある

ときに希望にあふれ

ときに哀しみに暮れ

いずれも傷んだ心臓に

与える刺激は少なからず

きみが席を立つときにどうか

心穏やかであってほしいと願う

tamito

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