影が鳴く

【詩】

 

いままでどうやって歩いてきたのかと

振り返っても足跡は消えていて

しょぼくれた犬のように足もとに座る

影と二人で佇んでいる

どうせなら雨が降ってくれればと思うが

でもそしたら独りぼっちになるよと

足もとの影がワンと鳴く

 

tamito

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#詩

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