嘘の衣

【詩】


少年はよく嘘をつく

ちょっとしたごまかしみたいなものだけど

小さな嘘をひとつつくたび

少しずつ心は灰色に染まる

真っ青だった心がくすんでゆく


いつでもリセットできるんだ

いつだって戻ることはできる

でも嘘の衣を脱ぐのはとても怖くて

行ったり来たりいつまでも逡巡している

さあもうすぐ梅雨が明けて空は青く


tamito

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