2024・7・3

妻は洗面所のタオルを、使用・未使用を確認せず洗濯機にいれる人である。

今朝、僕が洗面所で洗濯物をハンガーに掛けていると時、妻が顔を洗いに来で、おもむろに洗面所のタオルを洗濯機に放り込んだ。

僕は、使ったものか使ってないものか確認せず洗濯機に入れたのはなぜ？と聴いた。

「顔を洗うのに、新しいタオルを使いたいから」

なるほど。
確かに、顔を洗って拭う時は新しいタオルにしたいよな、と思った。

実は洗面所のタオルは、彼女が使う時点で新しいタオルになっている時がある。

僕が使用済のタオルを使って、新しいタオルに替える時があるからだ。

時折、その新しいタオルが未使用のまま洗濯機に放り込まれている時がある。

彼女が、使用・未使用を確認せずに洗濯機に放り込むからだ。

だから、ある時から僕は洗面所のタオルは絶対に替えないと心に誓っている。

時に。
未使用のまま洗濯機に放り込まれるタオルの気持ちってどういう感じなんだろうか。

ハッハッハ。我がお主の顔を存分に拭ってやるので光栄に思うがいい！
さぁ我を手にとって顔を・・ん？・・お・・おい、まて、ちょっとまて。貴様まさか・・このまま我を洗濯機に入れるきではないのか！？
そ・・そうはさせんぞ、我はまだフワッフワのカラッカラなのだ。ほれ触ってわかるだろう！どうだ！
く・・な・・なぜだ・・。
なぜこやつに我のフワッフワのカラッカラが伝わらんのだ・・。
そ、そんな・・伝わらないはずがないのだ・・。
我は昨日、柔軟剤入りの洗濯機で洗われ、雲一つない晴天の下でしっかり干されたのだ！そんな我のフワッフワのカラッカラが伝わらないわけがないのだ！！！！！
ぬぅ・・・ま、まずい、こやつにまったく伝わらぬ・・。このままでは・・。
お、おい・・まて、何が望みだ・・？もっといい香りが望みなら、我が柔軟剤を替えるように言ってやるぞ？他にも望みがあるなら言ってみろ、我が叶えてやる！だから、な、洗濯機にいれるのはまて・・せめて、１拭いしてから入れろ・・・な？どうだ？・・
ぬぬぬぬぬぬぬぬぬ！！！！！！！
だめだ！！！！
このままでは、洗濯機にぶち込まれてしまう！！！！！
ぐぉおっぉぉぉぉぉぉ！！！！
うぉぉぉおぉぉっぉ！！！！
ぉぉぉぉぉぉぉぉぉ・・・・・・

とまぁ、大方こんな気持だろう。

知らんけど。

彼女に、僕が新しいタオルに替えている時があること、その新しいタオルが未使用のまま洗濯機に入っている時があること、いまは洗面所のタオルを替えないと心に誓っていること、を伝えてみた。

「そもそも、あなたがタオルを替えるなんてありえないと思っている」

なるほど、確かに。全くの正論である。
ぼくは、洗面所のタオル以外は替えない。
一応、僕と家族の名誉（汚疑）のために言っておくが、もちろん替えたことはある。ただ、僕が替える確率は、はぐれメタルを会心の一撃で倒す確率よりも低い。

つまり、今日は何が言いたいかというと。
僕が、妻は確認をせずに洗面所のタオルを洗濯機に入れるから今後は洗面所のタオルは絶対に替えないと心に誓ったことと。
妻が、夫はタオルを替える人ではなし新しいタオルで顔を拭いたいから顔を洗う時は置いてある洗面所のタオルは洗濯機に放り込む、ということが見事に一致した瞬間だったということである。

考えが一致したね！

は？なにが？

いやはや、嬉しいかぎりである。

さてさて。
洗濯物を吊るし終わったので、僕も顔を洗おう。
とした時に思った。

あれ？
そうなると。
僕は常に、妻が使ったタオルで顔を拭うことになるのでは？

ふむ。

そうなるな。

まー裏返して拭えばいいか。

僕は、妻が使ったタオルを裏返して顔を拭ったのであった。