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「ペンギン・ハイウェイ」:思考はどこまでもペンギン・ハイウェイ

コーラの缶を放り投げると、ぶわんとペンギンが現れる。

森の奥に広がる原っぱの中央には海が閉じ込められたような球体が浮かんでいる。

アオヤマ君が好きになったお姉さんはどこか違う世界から来たお姉さんだった。

そんな、ハチャメチャな森見登美彦ワールドが展開されるのが「ペンギン・ハイウェイ」だ。

人間の思考はどこまでも自由につづく。

蒼井優が舞台挨拶で「遠くに置いてきたセピア色の時間に色が戻ったよう」とコメントしていたそう。

私の友人はその言葉にとても共感していたけれど、私にはピンとこなかった。でも、自分ごとではなくても、なんとなく分かった。

ペンギン・ハイウェイは、みんなが通る大人への階段のようだった。

(アオヤマ君のお父さんの教育方針が素晴らしかったから、子育てや教育に携わる人にはおすすめの作品)



花を買って生活に彩りを…