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「日日是好日」:日常への感度を高める
秋の空気が好きだ。
カラッと晴れた秋空を見上げて、金木犀の香る、朝の透き通った空気を肌で感じると晴れやかな気持ちになる。
あぁ、今年もこの季節が来たなあと。
「日日是好日」はそんな日々の変化を感じ取る喜びを表現した言葉だと思った。
今回みた映画「日々是好日」は、茶道教室での日々をつづった『日日是好日 『お茶』が教えてくれた15のしあわせ』というエッセイを映画化した作品だ。
ちょっと頑固なところのある女の子「のりこ」が茶道に出逢い、気づいたこと、感じたことが描かれている。お茶の世界を知らない人にも茶道の訓えや世界観を教えてくれる映画だった。
茶道をはじめ、何かしらの“道”は、何かに集中することで、自分の周りの日常風景や私たちを取り巻く世界への感度を高める訓練といえるのかもしれない。感度を高めることで日常生活、ひいては人生の捉え方が変わっていくのかな、と思った。
私の友人が、「非日常も大事だけど、もっと日常に注目して、楽しみを見出すことが大切なんじゃないか」と最近よく話していたのを思い出した。
* * *
「日々是好日」という言葉を検索して出てきたブログ(http://www.geocities.jp/masuga68jp/dougen1.html)で相田みつおさんの文章を引用しているのだけど、これがよかったのでここでも引用したい。
相田みつをさんは次のように述べています。
日常の生活の中では、いや(・・)なことがいっぱい起こりますね。
日日好日どころか、毎日が悪日の連続。「なんの悪いこともしないのに、
私だけがなんでこんなに苦しまなければならないのか。
神も仏もあったものではない」と、自分の不幸を嘆く日もあるでしょう。
それでも雲門禅師は『日日是好日』というのです。
雲門禅師のいう好日とは、好い日、悪い日という比べっこ(・・・)をやめた話なんです。つまり、好悪を越えた話です。自分の都合という〈物差し〉を捨てた時の話です
正直、実感としてよく分からないところもあるけど、いつか分かるようになるかもしれないと思って記しておく。
花を買って生活に彩りを…