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映画感想

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#細田守監督

「バケモノの子」:心の闇は誰にでもある

心の闇。ぽっかり空いた心の穴。 それがこの映画の主題だと思う。 九太(蓮)は、幼少期に母を交通事故で亡くし、父は音信不通に。孤独に苛まれて泣いていた。 そこに手を差し伸べたのがバケモノの世界で生きる熊徹。強さを求めて熊徹のもとで修行することを決意したキュータは熊徹とともに切磋琢磨し、日々成長していく。 しかし、バケモノの世界で人間は危険な存在だった。 なぜか。 人間はみな心の闇を抱えていて、その闇に飲み込まれたとき、とてつもなく恐ろしい存在になるからだという。

「未来のミライ」:何億年分もの奇跡

公開前から楽しみにしていた作品。 「時をかける少女」と、細田守監督の描く「空」がすきなので、時かけを連想させるこのポスターを見るだけでワクワクしていました。 公開日の翌日にみにいったのですが、事前のTwitterリサーチで評価が低いことを確認。だいぶ酷評だったのですが、とりあえずみておこうということで、期待値をものすごく下げた状態でみました。これは大事。笑 事前の予想どおり、特段おもしろさがあるわけではないものの、ほのぼのして、最後の空から落ちるシーンで、先祖の歴史に思