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株式分析、バリューコマースとファンコミュニケーションズのアフリエイト業界

職種柄、財務分析を得意としている。
業績が良いか、悪いか。
強みと弱み。
そしていろいろな業界にも携わってきた。
業界の基礎知識を知らないと判断をあやまる可能性もある。
そして業界特有の会計処理もある。
業界により、PL、BS、CFの特異性がある。
いきなりBSが膨らむ項目もあり。
株屋特有の論点もある。
高配当、優待、低PBR、成長性、カタリスト等。
いろいろと面白い。
久しぶりに財務分析を行う。

今回はアフィリエイト業界である。
矢野経済研究所によると、アフィリエイト業界では法規制の整備、新規広告主の参入により市場は拡大しているそうです。

2023年度の国内アフィリエイト市場規模は前年度比7.3%増の約4,116億円の見込

いろいろな業界を見比べると、財務面で特徴がうかがえる。アフリエイト業界では指標的にキャッシュリッチで高配当の傾向がある。
業界の雄といえば、バリューコマース社とファンコミュニケーションズ社である。
それぞれみていこう。

★24/7/16時点の数値である。
証券コード 2491
証券会社 バリューコマース
事業 アフリエイト広告で首位
上場月 2006年7月
株価(24/7/16) 363円
時価総額(24/7/16) 42,399百万円
PER(24/7/16) 14.73倍
PBR(24/7/16) 1.77倍
配当性向(24/7/16) 4.39倍

■特徴
①LINEヤフーグループである。
Zホールティングス 48.7%保有しており、一定の安定性あり。
⇒自社株買いで連結除外。脱ヤフー依存
事業譲受でインフルエンサーマーケティング強化。
②キャッシュリッチ
214億円
③高配当

■業績(24年12月期予想)
売上高 28300百万円
経常利益 3800百万円
当期純利益 2550百万円


★24/7/16時点の数値である。
証券コード 2461
証券会社 ファンコミュニケーションズ
事業 アフリエイト広告大手
上場月 2005年11月
株価(24/7/16) 413円
時価総額(24/7/16) 31,618百万円
PER(24/7/16) 17.45倍
PBR(24/7/16) 1.59倍
配当性向(24/7/16) 4.62倍

■特徴
①独立系
成果報酬型A8が主力。
創業者36.1%、自己株13.8%、光通信7.1%
②キャッシュリッチ
173億円
③高配当

■業績(24年12月期予想)
売上高 7000百万円
経常利益 1900百万円
当期純利益 1550百万円

結論
非常に安定したストック型のビジネスである。
またキャッシュリッチであるため、高配当が崩れるリスクも少ないと考える。
株価上昇狙いというより、安定かつ高めの配当をとりにいく。
配当はバリュー社が年二回、ファン社が年一回である。
指標的にはファンコミュニケーション社の方が良いが400円をきるタイミングでインしたい。

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