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井沢元彦『逆説の日本史 23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎』を読んだ

井沢元彦『逆説の日本史 23 明治揺籃編 琉球処分と廃仏毀釈の謎』を読みました。いよいよ進んできました。中1息子に、「また読んでんの?好きだねー」と言われる、逆説の日本史。いや、シリーズ物だから…

逆説の日本史シリーズに限らず、歴史の本って読んでいると、まったく学校では習わなかった人物のことを知ったりもする。今回で言うと、島地黙雷という人。まったく知らなかった…。「廃仏毀釈」はキーワードとしては習ったけど、全然その裏側なんか知らないし、どんなエピソードがあったかなんていうのも考えたこともなかったので、とても勉強になりました。歴史、おもしろいな。

島地黙雷はいまの日本の仏教を作った人、とも言えるのだろうな、と思います。仏教系の学校もです。

注目すべきは(島地)黙雷が「敵に学び」様々な新事業を始めたことである。他の仏教宗派は、先述のように肉食妻帯を認めるかどうかで逡巡していたが、すでに鎌倉時代に宗祖親鸞が妻帯に踏み切っている真宗は文字どおり一歩も二歩も先を行っていた。仏前結婚式やミッションスクールをモデルにした仏教系女子校など、黙雷がキリスト教国家で行なわれていた儀式やシステムを仏教式に改変して大々的に日本に取り入れたものである。(p.372)

ここで「敵に学び」と書かれている「敵」は、キリスト教です。島地黙雷、岩倉使節団に参加しているし。Wikipediaを調べてみたら、なんと女子文芸学舎(現:武蔵野大学付属千代田高等学院・千代田女学園中学校)を創立しているじゃないですか。おおお、これもまたご縁がある。

図書館で本を探して、読んでみようかな、と思います。

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