C104 初めてのサークル参加でやったこと全部書きます
はじめまして、この度、初めてオリジナル小説同人誌を出した Visterminal の珠響夢色です。
コミケに初めてのサークル参加する上で、やったことを全部書きます。
↓ 全部書いたら長くなったので、目次から見たい場所に飛んでね ↓
弊サークルのステータス
個人サークル(完全に1人で活動)
学生なので時間はあるけどお金はない
活動内容:オリジナル小説の執筆と中の人が VTuber やってる
小説の方は なろうで 12pt UA82人、VTuber は登録者数300人
C104 に向けて新たに発足したので、知名度0
なので、既にネットでインプレッション稼いでる人は参考にならないかも
サークル発足(2023/09 ~)
元々、自分が書いたものを本にしてみたいという気持ちがずっとあって、学生で時間のある内にやらなきゃというのがきっかけ
100%趣味で作品を作りたいので、完全ぼっちサークルでスタート
(サークル名を決めて一念発起すればもうサークルのできあがり。小説書くの自体は昔から、たまにやってたしね)
作品作り自体は前からやっていたので、サークルとしての最初の仕事は web サイトの公開だった(2023/09 頃)
自分はプログラミングもやってるので、SvelteJS 使って 1からサイト作って、Cloudflare で……(長いので割愛)
なんやかんやで、できあがったものがこちらになります。
この辺で唯一言えることがあるなら、技術分かる人は Cloudflare でドメインとると良いよ(お名前.comじゃなくてね)ってことと、ドメインは一度取ると手放せないから良く考えて取ろうね、ってことくらい
あと当初は、発足して次の冬コミで、知り合いのサークルに本を出す予定だったけど、危機感やら準備時間やらがなくて出せなかったという
人は自分の尻に火が付かないとやらないんや……ってのと、プロットはできてるから余裕と思っていても、意外と本作るのって大変だよって感じ
参加申込(2024/02/27 ~)
流石に、自分でサークル参加して自分を追い詰めないといけないと感じたので、自らがサークル主となりサークル参加を決定した
申込みは2月末頃、申し込み自体は web 上で完結するので、すぐ出来る、今すぐ出来る、勢いのまま出来る
↓申し込みサイト↓
申し込みに必要なもの
さっき今すぐ出来るとはいったものの、いくつか準備するものはあるので、ざっくり書いておく
参加費1スペース分(C104 の場合 8000円)
サークル名・ペンネーム
サークル主の個人情報
SNS へのリンク等
サークルカット
(グレースケール、.png形式で1枚、テンプレートを使うこと)販売予定のもの
タイトル、大きさ、ページ数、価格、ジャンル、持込数
確定でなくても良い
発行する本のジャンルと概要
自分の場合ジャンルは「114 歴史・創作(文芸・小説)」
ジャンル補足として「ライトノベル」を選択本の概要としては↓のような内容を書いた
当落発表(2024/06/07 18:00)
コミケは参加申し込み完了=参加決定ではなくて、抽選が行われる
C104 の結果発表は 06/07 だった
当落結果は申し込んだページとは別の場所で見れる↓↓下のリンク
ここから、Web カタログに掲載する情報を編集したりお品書きの告知もできる。何人の人にお気に入り登録されてるかも見れる
ちなみに、当落速報メールを設定しておくと、サイト上での掲示よりも早く当落情報が知れるのだけど、この設定みんな忘れがち(1敗)
忘れるといつサイトが更新されるか気になってブラウザの更新ボタンを連打することになる
小説執筆(2024/06/07 ~ 07/29)
小説の序盤と全体の構想自体は、遥か昔からできてたけど、中身が全然書けてないので、当落決定してから急いで書きまくった
なんとその数7万5千文字+特典テキスト
学生なんでね、そのくらいなんとかなります
執筆の流れとしては、話数を先に決めて、各話で何を表現したいのか?を決めて、プロットを書いて、実際に書いてって感じ
小説本文自体は、テキストファイルで作成
使用ツール
軽量・機能が少なくてシンプル・縦書きできるので、TATEditor を使い続けて……嘘……もう10年使ってるの……
縦の文字数を文庫本と同じくらいにして、色をダークモードっぽい感じに設定して使ってます
TATEditor だけだと、ネタ帳にするには散らかりすぎるので、ネタや設定の整理は ArtOfWords
こっちは、割と理由がなくて、最初にたまたま手に取ったので使ってます
他にも Nola とか高機能ツールはいっぱいあるんだろうけど、最悪ただのテキストを小分けにできて、検索かけられるなら何でも良い
とにかく書け
製本・印刷所選び
内容ができたらいよいよ、本にするべくデータを作って入稿作業をする
ここが意外と難しいしめんどくさい
今回作ったものは↓
印刷所に注文したものリスト
本文冊子(いわゆる本):20部、納期8営業日、12,000円ほど
本のカバー:20部、納期10営業日(土日含む)、2,600円ほど
サークル名刺:100部、納期10営業日(土日含む)、1,000円ほど
テーブルクロス:1部、納期5営業日、6,000円ほど
本文冊子(~ 2024/07/29)
最終的にできた本文冊子↓
印刷・製本はちょ古っ都製本工房にお願いした
カバーなどがなく、シンプルな冊子本体しか作れないが、とにかく安い
コスパ最強の印刷所
特にページ数の多い文庫本なんかは少部数だと割高になるので、できるだけ安くしたい
印刷所選び自体は↓の記事を参考させてもらった
ちょ古っ都製本工房を使う上での注意点としては、カード支払いに対応しておらず、銀行振込になってしまうので、〆切から余裕を持って注文を済まさないといけないところ
印刷所を決めたら次は〆切の決定と入稿データの作成
〆切の早いものほど、安いので、早めに書き上げたい
入稿データの作製
冊子を作るうえで必要なのは
本文データ
表紙データ
今回は文庫サイズ(A6版)で作製
本文データは LaTeX で 230ページの PDF データを用意した
LaTeX での小説データの作り方は、技術的な内容も多く、長くなるので後日別記事で投稿する(未来の自分頑張れ)
表紙データは、本に巻くカバーと同じイラストを白黒にして PDF 化したものを用意した
めんどくさかったので、背表紙部分の印刷は無し(ズレると嫌だったので)
注文 → 入稿
発送して欲しい日付を選んで、〆切までに振込と入稿を行う
入稿は専用のアップロードページから
本の仕様は注文時に決める
今回は↓↓
部数:20部(価格12,000円、1冊あたり600円ほど)
ページ数:230ページ
表紙:色上質最厚口・アイボリー・モノクロ印刷
(価格を抑えたチョイス。カバーを巻くのでPP加工もなし)本文:書籍用紙 72.5kg(淡クリームキンマリ)・モノクロ印刷・右綴じ
(文庫ラノベで使われてそうな紙、もう少し薄い紙でもいいかも)8営業日コース
本の仕様を決めると、本の厚さも決まる
(注文ページで計算して出してくれるのでそれをメモする。後でカバーのサイズを決めるのに使う)
本が届く
今回8営業日コースで、07/29 入稿 → 08/08 着で注文したけど、予定より早く仕上げて 08/02 に届けてくれました(仕事が早い)
本のカバー(~ 07/26)
ちょ古っ都製本工房は冊子専門なので、カバーは別のところに注文した
おたクラブさんはブックカバー単体で注文できて、コスパが良い
入稿データの作製
注文ページにある .psd 形式のテンプレートに画像を配置していく
冊子の厚さ+1mmくらいで余裕のあるサイズのテンプレートを選んでダウンロード
画像データの作製自体は Clip Studio Paint Pro を使用
タイトル・著者名・イラスト・サークル名・ロゴなどなどを載せていく
折り返し部分に、収録内容とホームページへのQRコードなんかも載せちゃう
データ作製の際に注意するのは、巻作業のための折り目が、左側(表1のそで側)についているので、それを考慮してイラストを配置しないといけないこと
左に揃えて巻いていくので、(テンプレートの線を信じて)、背表紙の文字を真ん中に配置すると、想定以上に文字が右にズレたりする(本の厚さに余裕をもったサイズでカバーを作ってるので……)
注文 → 入稿
部数:20部(価格2600円、1部あたり130円ほど)
サイズ:A6文庫用
フルカラー
コート+マットPP
巻き作業を希望しない
10営業日コース
で注文
データは 1枚化した .psd で入稿
RGB、CMYK どちらの形式でも OK
カバーが届く
おたクラブさんは定休日なしで土日も営業日なので、他の印刷所さんよりも体感早い
その上、今回 08/06 着の予定が、08/03 と早く到着した(仕事が早い)
懸念事項だった緑色(弊サークルのロゴ)もきれいに印刷されていて安心
届いてからの注意点としては、開封して放置してると、紙が反っていくので、重しを乗せるか、さっさと本に巻いた方がいい
サークル名刺(~ 07/26)
サークル名刺もおたクラブさんで注文した
入稿データはこれまた、注文ページからダウンロード
片面なので、記載する情報はある程度絞る必要がある
サークル名・サークルロゴ・サークルキャッチフレーズ・ペンネーム・連絡先・ホームページのQRコード
あたりを入れるとかなりギチギチ
文字サイズは 6.0pt 辺りがギリギリ読める最低限のライン
注文内容は↓
部数:100部(価格1000円、1部あたり10円ほど)
フルカラー片面
用紙:ボンアイボリー 180kg
一番オーソドックスで安いやつマットPP
(めちゃくちゃ質感よくなって安っぽさがなくなるのでオススメ)角丸加工あり(自分が良く名刺の角を潰しちゃうので)
10営業日コース
名刺が届く
名刺の方も綺麗な緑色が出ていて安心した
ただ、片面だけPP加工せいで、反りがひどかったため重しを乗せたり逆側に曲げたりなんだかんだして、まっすぐにした
名刺は袋入りで特に硬いケースには入ってないのでそこだけ注意
テーブルクロス(~ 07/24)
ここが俺のサークルだって主張できるように、テーブルクロスも作った
印刷は栄光さんにお願いした
こちらも、テンプレートを落として、1枚化した .psd で入稿
RGB でも入稿できるので、RGB で入稿
とにかくパット見でこのサークルだって分かってもらえるように、黒ベースにサークル名とロゴをデカく配置した
注文内容は↓
部数:1部(価格6,000円ほど)
片面カラー
サイズ:1スペース
生地:防炎ポンジ
5営業日コース(入稿~製造までの日付)
テーブルクロスが届く
こちらは期日ちょうどに届いた
やっぱり RGB 入稿でロゴの緑がきれいに出てるか気になったけど、いい感じの色で安心
実際使ってから思ったのは、生地が薄すぎるってことくらい
普通に机の下の物のシルエットが見えるので、次注文するときは、高い生地にしようかな
イベント当日(2024/08/12)
そんなこんなで頒布物が届いたので、あとは当日に向けて準備を進める
当日までの準備
当日までにすることといえば
コミケットアピールの熟読と当日の流れのイメトレ
提出用見本誌の準備(ラベル記入とラベル貼り)
設営の様子をイメージして必要なものを買う
カバーの巻き作業
(不器用な人は本当に丁寧に時間かけてやったほうが良い。1敗)お品書きを作って告知
お品書きはサークル名、サークルの配置、頒布物の概要、価格あたりを書いておく
web カタログ上での情報更新
それから、前日は早寝した方が良い(1敗)
梱包・搬入
今回自分は宅配搬入しなかったので、自分で頒布物を手で持って行った
キャリーバッグを持ってなかったので、本を送られてきた段ボールに入れて、段ボールを運ぶ用のやつを買った
これに当日の持ち物を固定して持っていった
↓のブログで紹介されていたやつで、使った感じ、実際頑丈
頒布物の量としては、文庫本15冊(見本誌込み)、これくらいなら全然余裕って感じ(80サイズの段ボールに頒布物、60サイズの段ボールに設営道具の、2箱積み体制)
ただこれの倍、30冊とかになると……1人で搬入……キツイですね
(薄い本なら全然いけるんだろうけど)
次回参加するときは新刊も増えてると考えると、宅配搬入検討しなきゃなぁ
当日の流れ
準備はできたので、当日の流れを軽く書く
起床
私の体が早起きに耐えられなくてグロッキーになる
コミケは戦場なので不参加を覚悟
二度寝に入る
二度寝からの起床、復活
二度寝から覚めたら体調が回復していたので、やっぱり参加を決意
実はサークル参加は遅刻してもできる
移動
オーソドックスに電車で国際展示場駅まで移動
キャリーカートが邪魔にならないよう内心ビクビクだったが、まぁ全然なんとかなった
サークル入場
遅刻した場合はサークル入場の受付の場所が違う
コミケットアピールを熟読していたので、問題なく遅刻者向けの入口へ
(嘘、看板がなかったので不安になりながら向かった)
受付でチケットを渡してリストバンドをもらって即入場行列に並ぶ一般参加者を横目にノータイムで入るの気持ちいぃ
スペースに到着、設営
遅刻せずにちゃんと来ていたお隣さんに挨拶をして、素早く設営に入る
テーブルクロスを引いて、見本誌を置いて、お品書きを出して……
っとその前に、見本誌を運営に提出しないといけない
あらかじめ用意していたやつを封筒に入れて、封筒に必要事項を記入して、受付ポストに投函(特に受付の人とやり取りするとかはなかった)
で、気を取り直して設営
設営のために買ったものは以下↓↓
見本誌を置く用のやつ。折りたたみ式で場所をとらない
弊サークルみたいに頒布物が少ないところは、デカいブックスタンド置くわけにはいかないからね
お品書きを立てるようのやつ。卓上の小さいやつ
でけぇポスターは作るの面倒くさかったんだ……イベントごとに作り直さないといけないし
まぁそれで手元のプリンターでA4サイズでお品書き印刷したけど、案の定うちのサークルロゴの緑が変な色になってしまったというわけ(1敗)
お金を入れるやつ
結構デカいけど、これ1つあればそれで済むので楽
鍵はほぼ飾りなので過信しないように
まぁ設営はそんな感じ
あと、厚紙にサークル主離席中って書いたやつを用意したけど、結局離席しなかったので使わなかった
途中の過ごし方
エアコンの効いてないクソ暑い、というよりクソ湿気の多い中椅子に座って、通行人を眺めたりする
たまにちょっと足を止めてくれる人がいるので、見本誌をオススメしたりしてみる
まぁ基本小説島だし、遅刻で最初のピークを逃しちゃってるので、あんま見てくれる人はいない
知り合いとかお隣さんが買ってくれたくらい(合計で4冊売れた)。まぁ初参加でオリジナル小説だとこんなもん
次回はもう少し通りかかった人に声かけて名刺だけでも配れるといいな
それはそうと、空き時間にお隣さんと会話できたのは良かった
自分はかなり人見知りなんですけど、小説制作の話とかできて楽しかった。こういうのもコミケの醍醐味だよね
波長の合いそうなオタクの隣に配置してくれた運営マジでナイス
片付け
16:00に近づくにつれて周りのサークルが徐々に店じまいしていく
弊サークルは荷物も少ないので、16:00ギリギリまで待ってから撤収
荷物を片付けて、最初に来たときみたいに椅子を上に乗せる
そして足早にその場を去る
帰り
16:00 過ぎてから出てきても、駅へ向かう行列は長いままだったので、もう少し人がいなくなるまで待とうかと思案
ちょうど、帰り道に大道芸人の人がパフォーマンスをしていたのでそれを見てから帰った
結果、17:00 過ぎてから電車に乗ったけど、まぁそれでも人多いのは変わらない。流石コミケ
家に帰ってから
売上や在庫の数え直しをして、素人ながらエクセルに帳簿をつける
今回だと明らかに赤字なので良いんですけど、利益出た時に備えて、ちゃんとした帳簿の付け方を身に着けないとなぁ
必要になってからだと絶対事故る。私はわかるんだ
電子版の販売
コミケに来れない人のために電子版も販売開始する。
Booth が手間が少なくて楽
(DLsite や Bookwalker の方が人に見てもらえる率は高いんだろうけど)
アカウント取得して、商品ページに情報書いて、電子データを .zip にまとめてアップロード。それだけ。審査も特に無い
それで販売開始したのがこれ↓↓
前日までに色々記入しておくのが良い
販売期間の設定で、開始日だけ設定しておけばコミケ当日に勝手に販売開始するようにできる(1敗)
冬コミの申し込み(~ 2024/08/18)
最後です。夏コミは冬コミの申し込みでもって完結する
ということで、夏コミが終わると、冬コミの申し込み期限が目の前に迫っているので、速攻で申し込みしましょう
私はもう終わったよ(1勝)
あとがき
そんな感じで、初めてのサークル参加でやったことリストでした
ざっくばらんな書き方してるのに、なぜかめちゃめちゃに長いですね
我ながらよく一人でやったよ……
まじで世の中のサークル参加してる人たち偉すぎ
こんだけ書いても、書き漏れがありそうな感じはありますが、その辺気になったことがあればいつでも、雑に聞いてください
あと、こうした方がいいよっていうのも雑に言ってください
それでは、また冬コミでお会いしましょう。ではでは