ガールズバンドクライ 第9話感想
記事の最後にYouTube動画のリンクを追加しました。
今回の記事は上手く書けず納得が行かなかったので、動画では色々と書き直しました。
記事については書き直しはしませんので、動画にて違いを確認してもらえたらと思います。
（2024年6月6日 動画UP）
欠けた月が出ていた
第9話も面白かったです。
予告でエアコンが壊れて絶望する仁菜、それでルパ智、すばる宅に突するんだろうなとは想像できたし、また予告の仁菜、すばる、智の表情からも、今回は箸休めのギャグ回かなと思ってたんですが、そこからしっかりとキャラの掘り下げも描かれていて、また一つバンドとしてまとまった感じでしたね。
それでは、感想および気になったところを書いていきます。（以降、ネタバレ含みます）
あらすじと感想
ギャグパートだからこそ光るキャラの個性
Aパートはほぼギャグパートでしたね。
初っ端からこの顔である。先週とのギャップｗ
てか、この表情、この後何回も出てきます。
理由は予告にもあったエアコンが壊れたことが原因で、練習にかこつけて、スタジオのエアコンで涼をとってた模様。
今週は仁菜の顔芸多めです。
Aパートは智以外の4人はギャグ回だったのに対し、智だけはシリアス＆回想シーンで、今回は智の掘り下げ回でした。
その回想シーンが、LINEのグループチャットで、智に対する不満でメンバーが辞めていく様子が描かれています。
ありきたりを理由に詩も曲も直したい桃香に対し、思うところがあるのに、結局何も言わなかった智。
自宅でその事を追求するルパでしたが、智ははぐらかします。スタジオで智に話を振った時といい、智の答えに悲しそうな表情を一瞬見せたり、ルパは周りのことを良く見ているし、空気を読むのが長けてますね。
そしてチャイムが鳴り、仁菜が突してきます。
今回、唯一と言っていい智のギャグ顔。ウザ絡みする仁菜が可愛かったです。
チャイムを連打し、何とか入れてもらった仁菜の、本日2回目のこの表情ｗ
そしてエアコンの風が弱いと言う仁菜。まあ人が集まれば、人の体温で部屋の温度も上昇しますからね。
パワフルはダメって書いてあるのに、躊躇なく押す仁菜。
当然、エアコンは壊れます。
となると、必然的にお金持ちのすばる宅に3人で突します。
エアコンのない日本の夏は死ねますからね。切実なのは分かりますが、「1時間、1時間だけでいいからぁ」と懇願する仁菜がなんか美少女化されてる上、1時間だけって絶対フリですよね？ｗ
3回目のこの表情である。「パ・ワ・フ・ル」とご満悦。
桃香から品プリでバイトしてるから後で合流するとの連絡があり、この部屋でみんなでご飯食べようと言い出す仁菜に、嫌な顔をするすばる。
突然押しかけてきた上に、みんなでご飯とか、絶対散らかし放題ですよね。しかも桃香とルパが酒飲んだら、もっとひどい状態になるだろうし。
すばるとしては当然、1時間だけって話だったろってなるんですが、時間はすでに終電を過ぎている。
仁菜のてへぺろに、最初から狙ってたことはバレバレだが、仁菜の「終電行っちゃった」に対し、ルパの「ですね」の一言が、他人を上手く動かして自分が悪くならないようにするのは、策士と言うか何と言うか…。
トランプはルパ100勝、すばる10勝、仁菜2勝ｗ
これは顔に出まくる仁菜と、顔に全くでないルパとの差が出たと言っていいでしょう。
てか、お前ら暇だな…。
トランプをしてる間に桃香が合流する訳だが、普通に缶ビール買ってきてるし、この人はこの人で大概だなと。
そして智のペットのヘビを見るなり発狂して、缶ビールを投げつけます。
桃香の投げつけた缶ビールをよけるヘビも、それを「もったいない」と華麗にキャッチして流れるように開けて飲むルパも、どっちもすごい。
そして桃香の変貌ぶりに、息ピッタリの反応を見せる仁菜とすばるとヘビ。本当、この2人は仲良しだな。
洗面脱衣室に立てこもった桃香に対し、ルパの「桃香さんの後ろ、ヘビいますよ」の嘘に、もう紐状のものはすべてヘビに見える桃香のこの顔である。（6話ぐらいから全然いいとこ無いなこの人）
Aパートは、5人の顔芸とも言える面白い表情が、これでもかと出てきて楽しかったです。
中でも面白かったのが、予告にも出てきた、桃香が缶ビールをケースごと投げつけたのを、ルパがキャッチした瞬間。
「ナイスビール」の言い方ｗ
あなた、絶対酒目当てに嘘言いましたよね。本当、腹黒策士だな、この人はｗ
しかも再び立てこもろうとする桃香と、それを止めようとする仁菜でドアの押し合いをしていると、蹴りでドアを破壊します。
Bパートで仁菜が再び、すばるの家を訪れた時に判明するのですが、『必ず弁償します。36回払いでお願いします。井芹仁菜』と誓約書かかされとる。
いや、破壊したのルパさんですよね。
もちろんドアを壊されれば、さすがの聖人すばるも怒りますよ。
「2度と来るな」って、そりゃそうなるでしょ…。
川崎に戻った4人は、桃香はバイト、仁菜、智、ルパの3人は、仁菜のギターの練習を見ることに。
この辺りからシリアスに移行していきます。
仁菜のギターは初めて間もないことを考えれば、かなり上手くなってますが、プロを目指す彼女たちにとっては、お話にならないレベルなんですね。
最初は言葉を濁していた智も、「正直に言って」という仁菜に、「そんなままごとギター、一生かかったってまともにならないわよ！」と、厳しく言ってのけます。
このセリフ、過去の智と重ねて描かれていたことから、昔のメンバーにも同じことを言ったんだと思います。
重い空気の中、Aパート終了。
今回、画像多めでAパートのあらすじを追いましたが、言葉だけでは言い表せないと感じたためです。
それぐらい、ジェットコースターのように目まぐるしく変わる表情と展開でした。
そしてギャグパートだからこそ、各キャラの個性が存分に描かれていたと思います。
智掘り下げ回のBパート
Bパートはぜひともアニメを観てほしいので、あらすじも画像も最低限にします。
またも回想シーンで、メンバーからキレられています。
今回、智の回想シーンが何度も出てくるのですが、何度かメンバーを入れ替えたんでしょう。
ただ智は演奏に関しては妥協ができない、理想を求めるタイプなので、智が要求する高いレベルに応えられないメンバーと毎回衝突して、その度にダメにしてきました。
場面変わって仁菜は、すばるにもギターを聴いてもらって意見を求める訳ですが、智からキツイ一言を言われたことも話します。
やる気を失くしたかと聞くすばるに、仁菜は「なんで？」と答えます。
ここは仁菜の強さが出てましたね。あれだけキツイことを言われたら、怒るかやる気を失くすのが普通です。
ところが仁菜は多少落ち込みこそすれ、智に対して負の感情を抱いていません。それは自分の演奏技術が拙いことを理解していることもありますが、むしろ嘘を付かず正直に話してくれたことが、仁菜にとっては大事な訳です。
「智って多分臆病でさ。嫌われたくないから、いつも離れたところでこっちをうかがってて、自分からは近づいてこない。でもこっちから近づくとガァアアア」
聖人すばるに次いで、プロファイラーすばると呼んであげましょう。
仁菜と智は、他人との距離感を取るのが下手という点で似てるんですよね。
すばるに預けていたヘビを受け取りに来た智とルパ。
智だけ先に帰り、ルパの口から2人の過去に何があったのかが語られます。
ルパが、他のメンバーも「プロを目指すと言ってた」ということに対し、「言うだけはみんな言うからね」と、そう言うすばるがちょっと気になりました。
「努力なんてしてませんとか、上手くいった人がみんな言うでしょ。でも…本当にそうなら、誰でもなれる」
このセリフは、成功した人はみんな努力しているという話だけじゃないような気がします。
スクールで自分よりも努力して本気で役者を目指している人は大勢いる。それでも役者になれるのはほんの一握り。
それに対して自分は役者を目指している訳でもないのに、安和天童の孫というだけで役者の仕事をもらえたり、そんな自分に対する皮肉にも聞こえます。
「自分の本気をぶつけるとダメになっちゃうんじゃないか」と、智はそう思っているんじゃないかというルパの言葉に、仁菜は桃香にもギターを聴いてもらいます。
4人全員からダメ出しされて、決意を固めた仁菜。
多摩川見晴らし公園まで散歩してる智とルパ。
仁菜のギターの件で話していて、みんな口先では本気だとか、上手くなりたいとか言う。でも本音はチヤホヤされたいとか、気持ちよく歌いたいとか、智から全力で否定されてしまう後藤なんとかさんｗ
土手では仁菜がギターの練習をしています。
自分の本気をぶつけるとダメになると思っている智に、そうはならないところを見せつける仁菜は、本当ロックですわ。
「上手さとか内容とか関係ない。ただ本気でステージに立ってる。智ちゃんが求めるものも、ただそれだけですよね」
演奏技術がどれだけ高いレベルであっても、本気じゃない人、向上心のない人とでは結局、智と上手くいかなかったでしょう。
大事なのは本気で音楽と向き合っている、その姿勢なんだと…。
サブタイトルの「欠けた月が出ていた」というのが、それを表していて、最初から満月でも満足しないし、何か違うと思ってしまう。欠けた月でも成長して満月になればいいんです。
ようやく智も自分が求めていたものを理解し、仁菜が本気で向き合っていることも理解します。
仁菜がルパ智に気付き、
智「へたくそーーー！」
仁菜「絶対に上手くなってやる」
前回、仁菜と桃香の泣き顔が、OPタイトルロゴの原画を回収していました。今回も見てみたら、しっかりと回収していました。
ラスト、スタジオ練習で桃香にも、「この曲、今のままだとつまらないと思う」と、智は本気をぶつけます。
「だよな」と答える桃香。
この場面の2人も、タイトルロゴにいました。
気になるところ
すばる宅（タワマン）の場所
前回、すばる本人の口から都内に住んでいることが明かされましたが、今回はさらに詳細な情報が追加され、場所を特定することができました。
桃香とのLINEのやり取りで、品プリとあります。
これは品川プリンスホテルでしょうから、すばるの最寄り駅は品川駅になります。
2枚目と3枚目、智が渡っている橋は、楽水橋という橋です。
さらに、すばるの部屋から見える景色は、天王洲アイルのビル群が描かれていました。
以上から、すばるが住むタワマンは東京海洋大学の敷地内に設定してあると思われます。
4話のカット、タワマンの並び、外観、および道路の形状から実在しないのは分かってましたが、場所が特定できたことでモヤモヤが解消されました。
すばるのTシャツ
すばるの部屋着ですが、1枚目は『シティーガール』と書かれています。2枚目はLINEのアイコンと同じキャラです。
2枚目はアイコンにも使用するくらい好きなキャラなのかもしれませんが、1枚目の『シティーガール』は、バンド名を決める時の『ドリームガールズ』に通ずるものがありますね。
すばるが制服しか着ないのは、着るもの考えなくていいとか、何かと得するという他に、ひょっとしたらファッションセンスがないのを自覚しているからなのかも。
4話で祖母と一緒の時の私服は、家族に買ってもらったもの？
ルパの掘り下げ回は？
次回予告では、熊本駅のホームに仁菜が描かれていたことから、帰省回だと思われます。
父親が倒れたとか何かでしょうか？
ルパの掘り下げ回があるのかどうかは何とも言えませんが、気になった場面がいくつかあります。
すばるの家で智が独り寝室に閉じこもってた場面。
智「文句があるなら言いなさいよ」
ルパ「文句？なんで文句があるんですか？」
何も言ってくれないルパに対して、イラつく智。
回想シーンでも、ドラムに「あんたは黙ってて」と言われて黙ってしまったし、仁菜のギター練習を見た時も、専門外と言って自分の意見を言うのを避けました。
差別を受けてきたが故の処世術みたいなものが、身に沁みついてしまったんでしょうが、出会った頃と違ってしまったルパに対して溜め込んでそうなんですよね。
ルパ掘り下げ回があるとしたら、仁菜ではなく智と衝突する可能性もあるかなと思ってます。
第9話のアイキャッチ
第9話のアイキャッチは、仁菜が智とルパにギターの練習を見てもらった場所です。
こちらは智とルパが住んでいる設定の、河原町団地の目の前にある神明町児童遊園です。
YouTube動画
今回の記事を動画にしました。冒頭にも書いた通り、今回は上手く書けず、記事の内容に納得が行かなかったので、色々と書き直しました。
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