見出し画像

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!を予想してみる


1.はじめに

おそらく、あと1ヶ月後くらいには、劇場総集編が公開されているだろう。
劇場総集編の情報が初解禁されたのが、2023年5月21日に行われた恒星ライブ。
EC(アンコール)のMCで発表された際、私を含めた現地会場(Zepp Haneda)のファンの熱量は凄かったです。

あれから約1年…。
公開がいよいよ間近に迫った今日は、劇場総集編について考えてきたことを綴っていこうと思います。


2.劇場総集編の構成

①前編・後編はどこで区切る?

劇場総集編の告知がされた時に思ったのは、どこで前後編を区切るのか?ということでした。
そもそも1クール12話しか放送されていないアニメで、前後編に劇場版を別けること自体が稀です。
2期、3期と長期に渡って放送されているアニメだと、1期を前編、2期を後編といった感じで上映されたアニメはあります。

ぼざろ12話を前後編に区切るなら、第8話で区切るというのが有力視されています。
これには私も同意で、話の区切りとしては、第8話が一区切りでちょうど良い。仮に半分の第6話で区切ると、前編がかなり中途半端なところで終わることになるからです。
ただ、そうなると後編は第9~12話までの4話分しかありません。

そこで、どのように前後編を区切るのか、様々なパターンを書き出し考察してみました。
実際に有り得そうだなと思えるパターンを挙げると、下記の2パターンに絞られると思います。

A.前編 1~8話
 後編 9~12話
B.話数を無視して、全体の構成を変える


②パターンA

上映時間は90~100分ほどになると思われるので、パターンAの場合、前編は細かいところはカットして、サクサク進む感じになるだろう。
後編は、9話 江ノ島と12話 御茶ノ水のくだりは大幅にカットし、文化祭ライブに焦点を当てた感じになると思われる。

このパターンで劇場総集編が上映されたアニメを例に挙げると、代表的なのは「響け!ユーフォニアム」だろう。

「劇場版 響け!ユーフォニアム〜北宇治高校吹奏楽部ヘようこそ〜」がTVアニメ1期の総集編。
「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」が、2期の総集編になっている。
どちらもTVアニメ放送から約1年後に劇場公開されているが、「劇場版 響け!ユーフォニアム〜届けたいメロディ〜」では、鎧塚みぞれと傘木希美のエピソードをまるまるカットして、田中あすかのエピソードに焦点を当てた内容になっていた。

ぼざろ劇場総集編も、このパターンが最も現実的かなと思っている。

第10〜12話の秀華祭編は、喜多郁代編と言っても過言ではないくらい、喜多ちゃんの心情の変化や成長を丁寧に描いていました。
ユーフォの田中あすかにフォーカスを当てた、「〜届けたいメロディー〜」と同様、喜多ちゃんにフォーカスを当てた10〜12話を、あまりカットせず、後編に持ってくるのではないかと思います。


③パターンB

もう一つ全体の構成を変更するパターンですが、1話から順を追った方が時系列的にも分かりやすいし、作業の手間とという点でもパターンAの方が楽です。
原作からアニメ化する際に構成を変えることはあっても、総集編で構成を組み替えた例はあまり見ないですね。
ぼざろもアニメ化に伴って、原作漫画で描かれていた部分が、所々前後してる部分はあります。

構成を変えると、1~12話の話の流れ、時系列がバラバラになり、分かり難くなるというデメリットはあるでしょう。
一方で話のボリュームを、半分の6話分ずつに別けれるかもしれません。


構成の組み替えを自然に見せる手法として、昔からよく取れれている方法が、回想シーンを使った手法です。

これも大きく2つのパターンがあって、ナレーションや狂言回し役の人物を使って回想シーンに持って行くパターン。
もう一つは、主人公や主要キャラの会話から回想シーンに持って行くパターン。

前者なら店長の星歌さんが適役だろう。
少しずつだが成長する結束バンドの軌跡とか今後の計画が記録されたPCの画面を見ながら、「ちょっと前までは・・・」と回想する感じで総集編に持って行けば、映画の冒頭シーンにもなるだろう。
しかも新規カットは冒頭とラストくらいで済んでしまう。

もう一つの主要キャラの会話から回想シーンに持って行くパターンだが、これについては後で述べることにします。


④その他のパターン

上記以外にも構成を変更するパターンはあるが、可能性はかなり低いと思う。
方法論を言えば視点を変えるという手法です。
通常、物語は主人公の視点で話が進みますが、これを別の人物、キャラの視点に置き換えることで、同じエピソードでも全く違った見え方になります。

ただ、新規カットも多くなるし、正直、総集編というよりはスピンオフや新作扱いになることの方が多いでしょう。
例を挙げると「劇場版 あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない」がそうで、TV版がじんたんの視点で描かれていたのに対し、劇場版はめんまの視点で描かれていました。

TV版と同じ場面が、めんまの視点になることで、この場面、めんまにはこう見えてて、こう思ってたんだと知れたのは、個人的には面白かったですね。
一方で超平和バスターズの現在と、回想シーンが交互に展開されるのは見難いという感想もありました。

劇場版 あの花のストーリーについては、TV版の単純な総集編にするのをスタッフが嫌い、めんまが成仏してから1年後の超平和バスターズの後日談と、めんまの過去エピソードを新規に加えた形になったそうです。
だからか劇場版 あの花は総集編ではなく、新作の扱いで宣伝されてたと記憶しています。
劇場公開されたのが、TV放送終了から約2年後の2013年8月31日になったのは、新規カットの量の問題だと考えれば、ぼざろ劇場版でこのパターンは無いかなと思います。


3.理想のパターン

パターンBのところで後ほど述べると書いた、主要キャラの会話から回想シーンに持って行くパターンについて。
筆者が望む、ぼざろ総集編のパターンがこれです。

最終的には筆者の妄想と願望が全開になるので、その点はご容赦を(;^_^A

結束バンドのメンバー同士の会話から回想シーンに持って行くとして、どんな場面での会話が望ましいか?
ライブの前後というのが定石かと思います。

ライブハウスの客入りも徐々に増えてきて、ライブパフォーマンスも少しずつ安定してきた結束バンド。
ライブ終了後の打ち上げにて反省会。
今日はいっぱいお客さんが来てくれたとか、盛り上がってたとか話している中で、ぼっちの演奏について良かったという声が挙がる。
相変わらずすぐ調子に乗るぼっちを見て、例えば虹夏が……
『ぼっちちゃんも成長したなぁ。最初の頃はあんなだったのに――』

といった感じで回想シーンに入っていく冒頭場面があれば、自然と第1話からの総集編に持って行けるのではないか?
逆にライブ前のパターンを妄想するなら、次のようなのはどうだろう。

明日はライブ。
しかも今回はSTARRYではなく、いつもより大きな箱でのライブになる。
夜、メンバー各自が自宅でライブに向けて準備している。
それぞれがライブだったり、結束バンドに対する思いを再確認する中で、過去を振り返る。

といった感じで回想シーンに入っていく。
こちらの場合は、メンバー各自の回想という構成のため、全体の構成を再編しやくすなる。


ここまでで察しの良い人は気付いたかもしれない。
私の理想を言えば、このライブというのが恒星ライブを指している。
TVシリーズは原作に忠実でいいが、劇場版はお祭りみたいなものなので、現実の恒星ライブとリンクさせるのも有りだと思っています。
2023年4月に行われた、「ぼっち・ざ・ろっく!です。」のイベントであったボイスドラマの続きを映像化する形だ。

だが理想は理想で、あくまで一ファンの妄想に過ぎない。
現実的には「響け!ユーフォニアム」のような、パターンAの形になるのではないかと予想している。

その理由は、斎藤圭一郎監督のスケジュールで、Wikipediaを確認すると2023年の参加作品は、【推しの子】のOP原画と「葬送のフリーレン」で監督となっている。
ぼざろのTV放送が終わっても、そのまま劇場版の再編をし、それからフリーレンの現場入りしたのではないか、というのが筆者の予想だ。

そうなると全体の構成をあれこれイジるのは時間的に難しいかなと判断し、最終的にパターンAに落ち着いた。


4.『Re:/Re:Re:』

劇場版の正式なタイトルは「劇場総集編 ぼっち・ざ・ろっく!Re:/Re:Re:」
英語で「Re」にはいくつかの意味があるようですが、再編集と掛けてると思われるので、ここは一般的な「再び」という意味で合ってるでしょう。
そして「Re」にコロンが付くと、メールの返信で使われる「Re:」になります。

ぼざろと切っても切れない関係にあるアジカン。
そのアジカンの22枚目のシングルに「Re:Re:」があります。
2016年に放送された「僕だけがいない街」のOP主題歌に起用されましたね。
実はこの「Re:Re:」ですが、2004年に発表したアルバム『ソルファ』に収録されているものを、再レコーディングしてシングルとして発売されました。

ぼざろとアジカンと言えば、「転がる岩、君に朝が降る」が、後藤ひとり役の青山吉能さんによってカバーされ、最終話のEDで使用されました。
他にもぼざろのサブタイトルは、第8話以外、アジカンの曲名をパロったものになっています。
それなら劇場版のタイトル「Re:/Re:Re:」も、アジカンの「Re:Re:」から付けたと考えていいのではないでしょうか。


5.劇場版主題歌

もう一つ気になるのが、劇場版の主題歌がどうなるかです。
前後編共に新曲を起用するのか?
アジカンの曲をカバーするのか?

前編が第8話で区切るとしたら、TV版では「なにが悪い」がEDで使用されていましたが、劇場版ではさすがに変えてくるでしょう。
「光の中へ」をリリースしてから1年近く新曲が発売されてない状態なので、劇場公開を機に一気に攻勢に出てくるとも考えられます。

正直、こればっかりは良い意味で予想を裏切られる、予想を超えてきたのが結束バンドだけに、分からないというのが本音です。

ただ、アジカンの「Re:Re:」が、再レコーディングしてアルバム曲からシングルとして発売された。
さらには、その年はアジカン結成20周年で、「Re:Re:」が収録されているアルバム『ソルファ』をセルフカバーしています。


この事がヒントになるのではないかと考えました。
つまりアルバム『結束バンド』の中から、劇場版主題歌用に再レコーディングして、セルフカバーするのではないか?
セルフカバーするとしたら、どの曲か?

候補としては、青春コンプレックスとフラッシュバッカーの2曲が有力でしょうか。
しかし歌詞の内容も考慮すると、フラッシュバッカーを前編のEDに持ってくるのは有りだと思う。

君の言葉がずっと
離れない 離れない
フラッシュバッカー
今も思い出してる

君の言葉をぎゅっと
離さない 離さない
フラッシュバッカー
今も思い出してる

 

フラッシュバッカーのサビ歌詞の部分が、第8話の虹夏の

「だからこれからもたくさん見せてね、ぼっちちゃんのロック…ぼっち・ざ・ろっく!を…」

この台詞に対するぼっちのアンサーソングとして、十分成り立つかなと思う訳です。

ただファンとしては、やはり新曲も欲しいところ。
かなり願望よりの予想にはなりますが、前編がセルフカバーでフラッシュバッカー、後編が新曲起用と予想します。


6.まとめ

長々と書いてきましたが、最後に筆者の予想をまとめておきます。

前編 第1~8話
後編 第9~12話

本文で紹介したパターンAタイプ。
もしかしたらワンチャン、冒頭と最後に新規カットが入るか?

主題歌
前編 フラッシュバッカー(セルフカバー)
後編 新曲

という予想です。
あとは、劇場公開を楽しみに待ちます。
ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?