昔の暴力教師

これまで自分の体験、中学での不登校を書いてみたのだが、先に述べたように当時の社会は子供の福祉や人権なんて、あまり考えてなかった気がする。

まあトシがばれるので大雑把な記述になるが、許していただきたい。
日本刀に使う鉄は叩けば叩くほどよくなるものだが、それをまねて
「子供はたたけばたたくほどよくなる」
という信仰に似た考えが、社会の中にあったのではなかったか?
僕の通っていた中学では校内暴力という生徒側からの暴力が盛んだったが、一方で体罰と言う教師側からの暴力も盛んだった。

某ヨットスクール事件と言うのもあった。ここでは問題児(不良も不登校も発達障害~当時はこんな言葉はなかった~も一緒くたにしてた)を暴力や恫喝を与えることで、あえて危機感をあおって正常に戻す、という教育方針がマスコミでもてはやされたが、そこで何回か死亡事故が起こると、手のひらを返したように非難した。
ヨットスクールの校長はそれで刑務所に入った。が、服役後復帰している。
(実は今もある。校長の復帰後でも生徒の自殺が何度かあった)

子供の福祉が叫ばれるようになったのは、80年代半ばに入ってからである。
例えばいじめ、校内暴力、体罰といった問題が社会問題化した。
逆に言えば、それまでは問題にならなかったわけだ。
90年代に入ってからは、子供を守る法制度が進んだ。特に今は子供の数が少ないので、子供を守る様々な制度や施設がある。
(それでも守れなかったりする事件もあるが、昔よりはマシになっているだろう)


当時の暴力教師、特にいわゆる「団塊の世代」に属する年齢の教師は、すでに老齢に達している。中にはすでに老人ホーム等、施設を利用している人物もいるかもしれない。

で、自分はこう妄想している。
認知の入った暴力教師が、施設職員に対したびたび暴力行為を行っているという妄想だ。
自分は教師で、職員は年齢的に生徒の世代なので「教育」をしないといけない、と思っているのかもしれない。
いや、妄想でなく事実かも。

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