見出し画像

2021/1/10-11(月祝)「できなかった」と向き合う強さ


これを書いているのは10日の午前中です。今日から当初の予定通り大相撲初場所が開催されるんですけれども子どもの頃からの相撲ファンな私ですら今回の判断は、うーん……です。心配しかありません。15日間、最後まで開催できるんですかね。それでも力士と観客を案ずるという点では15日間どうか何事もなく開催されてくれと強く願わざるを得ません。ああもう、大切な人たちを人質に取られている心境ですよ。

本日11日は各地で成人の日です。経験者から言わせるとこの手の式典なんざおべべ着こんで参列したとて記憶にはほとんど残らんですよ、でもねこの「記憶に残ってない」ことこそが重要なんだろなと今となっては思います。行けなかった人たちにとっては「行けなかった」あるいは「行かないでやったぜ」(中にはこういう人もいるよね)という記憶、あるいは心残りともいうのかな、がいつまでも残っているようなので。厄介です。今年の成人たちの多くがこうなってしまうのはやはりしんどかろう。

それでも今年はあかんよ。中止がかわいそうだというなら夏に延期すればいいです。え、夏はオリンピックがあるから難しい? いやいやオリンピック今年はさらに無理でしょ。ワクチン打てば大丈夫なんて話もあるけど、日本の経済立て直すオリンピックやるために世界中の人たちみんなで急ごしらえのワクチン打つの?それってなにか違わないか。目的がおかしいよ。

それでも無理にやるのかな。それこそ今回の初場所みたいに。

アスリートや観客を「人質」に取られたら最後、その無事と成功を祈るしかほかないんです。

「できなかった」は記憶に残ります。心残りや後悔としていつまでも引きずります。だから多くの人は「やらぬ後悔よりやる後悔」などといって無理をします。だけど今の私たちには「できなかった」ことを悔やまず受け入れ、時間をかけて消化していく心の強さこそが必要とされているのではないかと思うのです。


武者修行中です。皆様に面白く読んでいただけるような読み物をめざしてがんばります。