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RAKUGOKAI(落語会)

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玉屋柳勢( タマヤ・リュウセイ )の自主公演「噺の種」「ここだけの話」「101らくご」「ヒルラクゴ」「カンナン汝ヲタマニス」「玉屋噺の会」等のご案内や演目などなど。
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#落語会

会場選びについて(事務局) 「噺の種」 (202206追記)

その後、「噺の種・第22回」はアーツ千代田3331・地下1階のマルチスペースにて開催する事となりました。 以前、中学校だった場所。 どこか懐かしく、どこかほっとする、そんな素敵な会場です。 古いものを大切に活かし、文化芸術を発信する場所。 落語では伝統を重んじながらも試行錯誤を重ね、噺家としての在り方や働き方では新しい事にも挑戦。そんな玉屋柳勢に打って付けの場所。 残念ながら大規模改修工事のため来年3月から施設が利用できなくなるそうですが、それまでは「噺の種」会場とし

師匠・柳亭市馬から習った『七段目』。~「玉屋噺の会」(落語協会特選会)に向けて~

7月の国立演芸場の寄席。 師匠からふと「お前は何で七段目をやらないんだ」と言われました。 その真意は分かりませんが、 「おや、じゃあ今度掛けようかしら」と。 この度、蔵出しすることに致しました。 師匠の『七段目』は飛び道具的によくウケる噺。 アタシの前座時代、まだ売れる前だった師匠は、ここぞという時には『七段目』をよく掛けていました。 『片棒』『掛け取り』『七段目』で今日の地位を築いたと言っても過言ではありません。あ、あと昭和歌謡も…。 『七段目』は芝居の真似をす

三三兄さんからの『三味線栗毛』。~落語勉強会「噺の種」~

「おお!これが本来の型の『三味線栗毛』!」アタシは感激し、いつか三三兄さんから習おうと思っていました。 『三味線栗毛』との出会いは入門前。 北村薫先生の『空飛ぶ馬』という短編集でした。 落語家、春桜亭円紫を探偵としたミステリ小説「円紫さんとわたし」シリーズ。その中で十八番として出てくる噺です。 大名の次男坊・角三郎と按摩の錦木との、身分を超えた友情と思わぬ立身出世を描いた、ハッピーエンドの人情噺。 「いい噺だなぁ」 いつか実演で聞くのを楽しみにしていましたが、入門前に

アタシが何と答え、師匠が何と仰ったか?!

突然ですが… 「君はこの男は夢を見たと思ってやってる?見てないと思ってやってる?」 と、ある噺の上げのお稽古で、南喬師からこう聞かれました。 そう、『天狗裁き』です。 そしてその答えが、この噺で一番のポイントだと教わりました。 アタシが何と答え、師匠が何と仰ったか… それは『ここだけの話』でお話しさせて頂きます! <『天狗裁き』> 上方の米朝師匠が今の形に作ったものを東京の落語界に持っていらしたのは南喬師匠。 『天狗裁き』は南喬師に教わるのが本筋、ということで、さ