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世界はまだまだ面白い!#111 テレックス

もう、今は無くなってしまいましたが、1980年代は、国際通信と言えば「テレックス」でした。専用回線で繋がった、テレックスマシン(バカでかいタイプライター)にメッセージ(入札の乙波とか市場調査報告とか)を打ち込んで流すというもので、いったんピンク色の紙テープ(リボン)に原稿を、「穴」で記録させて、訂正があれば訂正して、最後に完成したリボンを機械にかけて、メッセージを流し、相手の「アンサーバック」を確認して終了という通信手段でした(その後、FAXが出来て、格段に便利になりました)。英語は「abbreviation(省略型)」で通信費を節約し、国によっては、暗号を駆使して送るというものです。慣れないうちは、読むのも書くのも時間がかかりましたが、唯一の通信手段なので勉強しました(国際電話を使うと、国によってはよく盗聴されました)。

テレックスが唯一の通信手段で、なかなか行けない国の一つにシリアがありましたが、ある日、出張で行く機会が訪れました。当時も隣国レバノンとの関係が悪く、必ずしも安全ではありませんでしたが、「現地現物」をモットーにしている私は、シリアに向かったのでした。
to be continued..#112に続く!



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