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「数値化の鬼」感想

「数値化の鬼」とはダイヤモンド社から出版された、著者安藤広大さんの作品である。
仕事のバイブル本として参考になるため、感想文を書き残す。

あらすじ

  • 結果を数値で表す

  • 数値を客観的に見る

  • 数値を正しく見る

  • 行動力を増やす

  • 自分では変えられないものに固執しない

  • 未来を見据えて現在に数値として落とし込む

作品で述べられていることを箇条書きで示すと上記の通りになる。
あいまいな結果ではなく数値化した結果を見逃さず、数値を客観的に見よう。
あいまいな結果とは、例えば「〇〇さんは残業しまくってがんばった」のように数値化して表せない状態をいう。

ただし数値にはトリックがあるので総数が少ない場合はもっと総数を増やしてから改めて数値を見直す必要がある。
たとえば、2人の営業マンがいたとして、1人は100件回って60件案件獲得した。もう1人は10件回って8件案件獲得した。
確率だけ見れば後者が優秀に見えるものの、前者の方が獲得した数は多いということである。

世の中には自分ではなかなか変えられない物事(環境)が存在し、それにこだわっていると結果が伴わない。だから変わらないものに固執するよりも変えやすいものに着目しよう。
中期的、長期的な視野を広げることによって、現在を数値で表せる。

書いてあることは大体こんな感じ。確かにうなずける部分もあるし理想論だなあと思う部分もあるが概ね理解できる内容であった。

感想:道を示してくれるだけで答えはない

あくまでも「仕事への対応をこうするといいですよ」と道を示しているだけであり、明確な答えは示していないと思う。
実際、作中で著者が「答えは書かない」と断言している。

だから確信できる答えが欲しいと求めている人には向いていない。
私は40過ぎのおばさんだから、今更仕事への対応に一律の答えをいちいち求めない。
だから答えが書いていなくても「いい本だな~参考になるな~」程度で感想が終わる。

数値化の鬼をどうやって仕事に落とし込むか

手始めに自分の仕事量を数値化できる分だけ実践してみた。
私は仕事で図面作成をするので、どれだけのスピードで量をこなしたかメモを残した。
すると日々の仕事量が数値化できたのである。以下は先週1週間分の作業内容を示す。

  • 月曜日:指定された作業を進めようにも、指示者が中々作業をよこさないので手伝えることはないかと1回尋ねたが何もないと返答が来た。そこで業務に必要な知識を身に付けるための学習を8hほど行った。

  • 火曜日:月曜同様に指定された作業を進めたかったが、指示者に尋ねても客先から返答がない以上何もやることはないと回答を得た。仕方ないので前日と同じように業務に必要な知識を身に付けるため学習を8hほど行った。

  • 水曜日:指定された作業はしばらくの間凍結と話が出た。別の指示者の下で別の作業を行うことになった。この作業はとある工事の計画図を作成するもの。工程は30工程以上ある。自分はこの工程を作図することになった。今日は作図に必要な平面図と断面図を1種類ずつ作成した。この平面図と断面図は後々使いまわせるためミスがないように作成し、何とか形になった。

  • 木曜日:水曜日同様計画図の作成の続きを行う。平面図に必要な建設機械の図面データをもらい、計画していく作業である。30工程以上あるうち2工程の平面図と断面図が形になった。指示者から現場から一部仕様が判明したと報告を受け修正作業へ入った。

  • 金曜日:修正作業中のデータにさらに仕様変更があったため先に作業した。修正作業が終わり、水曜日の状態を見てもらったら指示者からもう一度図面を見直すよう指示される。配置位置を勘違いしていたため、正しい位置等へ配置を直し2工程終了のまま平面図と断面図の見直しが完了した。つまり水曜日から工程完了数は変化なしということだ。

以上の結果からわかることは、水曜日にもらった作業をより正確に早くこなすには後戻りしないよう丁寧に作業をこなすことだ。
来週からはミスを減らすため、1工程終わった毎に見直して何かおかしなところはないかを資料などをみて間違いがないか確認してから次に進むことにした。

まとめ

仕事のバイブル本として参考になる「数値化の鬼」。次は同著者の「とにかく仕組化」を読破する予定である。
仕事をより効率化できるよう日々挑戦していきたい。

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