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これ、いただくわ! 採光カーテン「ネフライト」

実家を出て一人暮らしを始めてからというもの、部屋選びは、日当たり重視。駅からの近さより、新しさより、広さよりも明るさ。
元々、日当たりの良い田舎家育ちだからか、何はさておき太陽があれば幸せの半分は約束されたようなものだと思っていたりします。

なので、現在の家に越してきたときは、正直戸惑いました。
北向きの狭小住宅。
しかも、都心の狭小住宅あるあるで、左右後ろの隣家との距離は驚くほど狭い。正面は私道に面していて、対面のお宅とは、窓を開けるておしゃべりが楽しめる距離にあるといえば、聞こえはいいが(いや悪いか…)、とにかく四方隣家が迫っていて、一戸建てというのに江戸時代の長屋状態……。

これでは日当たり云々の前に、心の平穏が保てない。

というわけで、大半の部屋、カーテンを閉めたまま生活することに。
開ける必要がないので、カーテンはフラットの1枚仕立て。加えて、ひょっとした瞬間に開いたりしないよう、いちばん端のランナーは、動かないようカーテンレール両端の固定リングにひっかけるという念の入れよう。

これで安心。確かに安心。
そう、安心だけれど、暗いのです。

そりゃそうだ。北向きで日当たり抜群と言えないのに加えて、カーテンを閉め切っているのだから、暗くて当たり前です。
引越し当初は、太陽を求めて、早朝ウォーキングをしていたのだけれども、これも困った。以前、暮らしていた部屋は、近くに隅田川が流れていて、川面に昇るご来光を臨めたのだが、こちらはどこを見ても高いビル。思わず頭を垂れてしまうほどのパワーが感じられないような気がして……。
そのうちウォーキングも休みがちとなり、それにつれ徐々にメンタルが下っていったのであります。
気がつけば、日当たりの良い部屋に暮らしていた頃の、パワーあふれる自分が思い出せないほどメンタルダウン。とうとうクリニックで初期のうつ病と診断されてしまったほど。

わたしだけではなく、白夜の続く国ではうつ病患者が多いことは皆さんご存知のとおり。
名だたる企業や米政府のデザイン、ブランド戦略に携わったキャリアを持つ、イングリッド・フェテル・リーは、著書「Joyful 感性を磨く本」で、日当たりのいい部屋で感じられる喜びは、健康の具体的尺度とも一致すると書いています。

小学校での実験では、最も日当たりのよい教室の生徒は、1年間で読み書きの進度が26%も速くなり、算数は20%速かった。病院では日当たりのよい病室の患者は、日当たりのよくない病室の患者に比べ、退院が早く、鎮痛剤の必要量も少なかった。

イングリッド・フェテル・リー. Joyful 感性を磨く本 (Japanese Edition)

こうなりゃ、困ったときにアマゾン頼みとばかり、1万2000ルクスでライトセラピーができるLEDライトボックスなるものを購入。しかしながら、3日坊主で撃沈。人工的な光は太陽の替わりにはならないことを思い知る。

となりゃカーテンを極力薄くしてみようじゃないか!
と、これまたアマゾンにて、中国産の巨大なコットンシーツとフック付きカーテンテープをお買い上げ。ミシンをレンタルしてカーテンを自作したのであります。
それまでは、無印のエクリュカラーのコットンカーテンでした。風合いは良いし、色も気に入っていたけれど、いかんせん、ぶ厚い。それが薄っぺらのシーツになったものだから、明るくなって、こりゃいいわと思っていたのも束の間。慣れてしまえば、シーツとは言え、やはり暗いのですわ。

思い詰めたあまり、日当たりの良い部屋を借りようと空室を探してみたり、なんとか引っ越せないかと夫に談判してみたり。当然、現実的ではないわけで、何かないかと調べていて、アンテナにひっかかったのが、あかりラボの「アカリナ」というブラインドでした。
なんと採光率61.9%! しかも、紫外線カット率は99.8%!
都内にモデルルームがあることを知り、その日のうちに行ってみた。

明るい!
というか、元々日当たりが良いから明るいのは当然なのだけれども、日の光が感じられる! こりゃ買いだ! 速攻、取り付けと思ったものの、調べていくうちカーテンレールの問題でつけられないことが判明

嗚呼。熱しやすく冷めやすい性格が災いし、もう一生、日陰で暮らしていきますわとばかり、低めメンタルのまま過ごしていたのです。

が、今年の春に雪が降ったことで雨漏りが発覚し、リフォームをすることに。壁紙を張り替えたりする中、わたしの中、埃をかぶっていた「日当たりをどげんかせんといかん!」プロジェクトが突如再燃したわけであります。

アカリナは色々な問題があってつけられない。
となると、カーテンだけでも替えてみよう、と機能カーテンを検討している最中、あかりラボでも「ネフライト」という採光カーテンを扱っていることを知りました。
その時、検討していた他メーカーの採光カーテンが採光率40%以下。
それに比べてネフライトは、46%! 調べた中ではいちばん高い。今度こそ買いでしょう!と、オーダーしました。

窓に吊るしてもう少しでひと月になります。

もっと早く変えれば良かった!と実感の日々。
光を拡散するらしいのですが、その説明通り、外からの光を最大限、室内に広げてくれる気がします。
外光がなければ明るくはないのは当たり前ですが、それでもこれまでに比べたら大満足です。

ただ、気になる点はあります。
それは素材感。リネンやコットンの素材感が好きで、そこにこだわりカーテンをオーダーしてきたこともあって、夜になって照明をつけた際に浮かび上がってくるポリエステル感は好きになれないのです。
病院っぽいよなあ、と思うものの、昼間の活躍を考えれば、アバタもエクボなんとやら、デメリットにもなりゃしません。

あかりラボの「ネフライト」、ここ10年の買い物の中で、いちばん幸福度が高いお買い物だと断言しましょう。

ネフライト3枚、送料 合計金額(税込)
5万1370円 也

ゲティ美術館や数々の個人住宅の照明デザインを手がけてきたシェイバーによると、「喜びに満ちた環境」を生み出すのは「差し込んでくる日光」だという。

イングリッド・フェテル・リー. Joyful 感性を磨く本 (Japanese Edition)



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