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FIP闘病記5 治療費ハウマッチ?

86日にわたったFIP治療で、どれだけの費用がかかったのかざっくりと計算してみました。

薬代、検査費用、点滴、再診療など込みで
約 207万円 でした。

ちなみに治療のために投与した未承認薬CFNと、未承認薬メロンS(薬剤耐性が疑われた一時期のみ使用)は、約 197万円 。
幸いなことに動物保険に入っていたので、 40万円ほど が戻ってきました。助かりました。

夫が負担した分を除くと、わたしの負担分は、約100万円
しがないフリーの身の上としては、とても大きな金額です。
心配した知人から、クラウドファンディングを勧められたこともありましたが、当初からクラファンはやらないと決めていました。

それは、寄付をしてくださる方を選べないから。
寄付してくださる方が、必ずしも余裕のある人ばかりとは限らないと思うからです。
治療費捻出ができない!とジャッジするラインは、人それぞれです。
食費も何もかも切り詰めて切り詰めて、それでも足りないという人もいれば、朝晩スタバには行く余裕はあるけれど治療費のまとまったお金はない、という人もいる、かもしれない。そうした各人が立ち上げたクラファンに対して、命を救いたい一心で、スタバはおろか、自分の一食分をセーブしてでも寄付する方だっていないとはいえないと思うのです。

治療費が必要な人の経済状況 > 寄付してくださった方の経済状況

時にクラファンを立ち上げた人の方が余裕がある場合だってなきにしもあらずではないかと思うのです。
と、いうことを説明すると、気にしすぎだと失笑されるのですが、性分としてそこはゆずれない。

あくまでも、「わたし」がやるか、やらないかという話です。
クラファンで治療費を募ることを批判しているわけではありませんので誤解なきよう。
若くて一人暮らしで頼る人がいない場合など、クラファンを選択肢として考えるのはありだと思います。おかれている状況は、一人ひとり違うので、クラファンを選択するか否かは、個人で判断していけば良いと思います

何はともあれFIP治療は高いです。

が、最近は、新型コロナの薬を使用した治療方法を研究し、米国獣医内科学学会誌に論文を投稿している先生なども出てきているようです。この治療法は、従来と比較して安価に治療できるそうで、とても喜ばしいことだと思います。
ただ、集客のためにFIP治療の看板をにわかで掲げるようになった獣医師も少なくないとか。そういう意味では、より飼い主さんの情報収集能力と、見極める力が必要になっているともいえます。
一匹でも多くの愛猫さんが、信頼できるドクターのもとで、寛解できることをお祈りしています。

さて、わが愛猫です。
FIP治療が終わるや、開腹検査をして腫瘤の要因を調べることになり、ここからまた新たな闘病記が始まるのですが、それはまた別のお話。

こうして原稿を書いている間、隣で気持ちよさそうにゴロゴロしていることをお伝えして、FIP闘病記にピリオドを打ちたいと思います。

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