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箱根駅伝を見て

※この記事には僕の想像が多分に含まれております。

僕は駅伝が好きで、特に正月は1日のニューイヤー駅伝、2,3日の箱根駅伝は毎年最初から最後までずっと見ると決めてます。
で、箱根駅伝を見て感じたことがひとつ。

箱根駅伝は「優勝するつもりの大学しか優勝できない

見てない人のために説明すると、今年の箱根駅伝はダークホースだった創価大学が往路優勝して、全10区のうち9区終了時点までトップを独走。2位の駒澤大学に3分差をつける展開でした。
しかし最終10区、駒澤は区間賞の走りで追撃。一方の創価は区間最下位に沈み、駒澤が逆転で総合優勝を果たしました。
ここからは全部想像の話なんですが、創価大学は昨日まで優勝なんて全く頭になかったのだと思います。
なにせ出場4回目、前回が初のシード権(10位以内に入ると翌年は予選会なしで出場できる)獲得だった新興のチーム。
当然強い選手は強いチームに行くので、ここ数年力をつけてきたとはいえ、強豪としての歴史の浅い創価大学は優勝が狙える戦力は整ってなかった訳です。
事前の目標は「総合3位」
優勝は厳しいけど色々上手くいけば3位なら狙える、といったところでしょうか。

ところがいざ始まってみると、優勝候補の青山学院・明治は往路で下位に沈み、東海も4区で失速、往路優勝してしまいました。
とはいえ、2位の駒澤は名門中の名門。最近こそ勝ててないとはいえ「平成の常勝軍団」の異名を欲しいままにしていて、今年度の全日本大学駅伝も優勝している大学です。
そして始まった復路。創価と駒澤は詰めたり離れたりを繰り返す展開。9区で創価が区間記録に迫る走りでその差を3分15秒まで広げます。
約1キロ強です。10区スタート地点で相手は1キロ先にいる。10区の距離は23キロ。追いつくには1キロあたり約8.5秒詰める必要がある。よっぽどのペースで飛ばして、更に相手に何かしらのトラブルがないと届かない。
普通なら諦めるというか、優勝は頭から除外して自分のペースで順位キープに舵を切ってもおかしくない場面。
でも駒澤は諦めなかった。かなりのペースで突っ込んだ。何があるのか分からないのが駅伝。そして監督を男にする。
※駒澤の大八木監督は厳しいことで有名(最近は丸くなってるのだけど)なのですが、箱根は12年勝ててなくて最近しょんぼりしていたのです。


創価は3分のアドバンテージがある。普段走っているペースを刻めばまず追いつかれることはない。無理することはない。
そう思っていても優勝を目の前にしたプレッシャーとかがあったのでしょう。中盤からペースが明らかに落ちてしまいます。何かしらのトラブルがあったのではないでしょうか。
結果、駒澤に追いつかれ一気に抜かれてしまいます。

さて、ここで駒澤が守りのレースをしていたら、(僕の想像ですが)創価がプレッシャーに負けなかったら、この結果は生まれなかったのではないでしょうか。
で、ここは何の差だったかと言うと、優勝を最初から頭の中に入れていたか、という点だと思っています。
駒澤は望みは薄いけど優勝のために飛ばした、だから創価のアクシデントを突くことができた。
創価は想定してなかった優勝が目の前に現れてそのプレッシャーから何らかのトラブルが起きた(何度も言うけど想像です)
例えばこれが逆だったら。駒澤は優勝のプレッシャーは慣れっこだからそこでトラブルは起きない。創価は目標3位なので無理せずトラブルが起きても届くような走りは出来てなかったのではないでしょうか。

というわけで、箱根駅伝は「優勝するという気持ちを持ったチームにしか優勝できない」と結論付けたわけです。
異論は認めますが、優しくお願いしますね(笑)

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