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人生最悪な夜を過ごしたきみへ

わたしの人生最悪な夜を乗り越えた日は、「悲」と「恥」が入り混じった夜でした。
でもここに書けないということは「恥」の割合のほうが多いというわけです。
ということはまだマシなのかな。

まだマシ、わたしあのときの自分よりまだマシ!
呼吸が荒くなったらととのえることだってできるし、ごはんだって食べられる。
ひとりでどこへだって行ける。

だけど今日はだめ、
だいすきな銭湯だっていけない。
ごはんも食べるのめんどうくさい。
あぁ、わたしは不幸な人間だって音楽を聴いてnoteに自分都合なことを並べて酔いしれたい。

目覚めたら大雨であってほしい。
みんな「今日はこんな雨だからね」ってなにかを諦めてくれる気がする。
わたしもその諦めに紛れたい。
わたしが暗くても空も暗いからバレない。
雨のいいところってわたしにとってはそれくらいだから。
元気な太陽を降り注がないでほしい。

あぁでもそっか、晴れが続いても絶対雨は降るし
雨の日が続いても晴れの日は必ずやってくるもんね。
大雨のあとに虹がかかるし
夜明け前はものすごく暗い。

わたしが映画を観ながら寝落ちする夜も、どうしようもない夜を過ごしているひとがいる。
乗り越えられないって思うひともいる。
乗り越えられなかったひともわたしは知っている。
いつ抜け出せるかわからない暗闇のなかにいると楽になりたいって思う。
わたしも思う。
でも、みんなそんなもんだから、
自分のこと世界でいちばん可哀想なやつって思わないで。
思っちゃってもいいから、そんなときは
ちびまるこちゃんに出てくる永沢くんを思い出せばいい。
一軒家が全焼した永沢くんより、わたし住む家あるのマシ。
新聞の記事に悲惨な顔を晒された永沢くんよりまだマシ。
運動会のとき自分だけ冷凍食品オンリーお弁当だったけどお弁当持たせてくれた母がいてマシ。
悲が恥になって笑い話にできる心の変化があって、わたし生きてる!って思う。

人生最悪な夜はこれからいくつ来るのだろう。
あのときも、今も、これからも、
全部自分の選択次第で決まっていく。
これからも、よろしく頼んだよ、わたし。

たま


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